トップ画像3月21日2014年3月20日発売
PS4『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』
ゲームレビュー
親父・横顔(にたっ)


これやるぞ!

僕・正面(にたぁ)


『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』だね。 

親父・正面(きらーん)


ああ。
そして、今回プレイするのはPS4版。
PS4の実力、この身で体験してみようぜ! 

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僕・正面(慎重)


でもこのゲーム、問題はグラフィック云々じゃなくて対費用プレイ時間だよね。

親父・横顔(むっ)


ああ。
プロローグ的なポジションで、2981円。
面白さ以前に、まともに遊べるのかどうかどうかが問題だ。

親父・正面(にた笑)


・・・ま、あまり期待せずにプレイしてみようぜ!

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親父・正面(おい!)


グラフィック、やべぇえええ!! 

僕(失神)


す・・・凄すぎる・・・
これ、「ちょっと次世代」とか「次世代レベル」とかそういうレベルじゃなくて、「これぞ次世代」って感じ!
この未体験の映像美は凄すぎる! 

親父・横顔(泣き)


そもそも、序盤はプリレンダのムービーだとばっかり思ってたんだが・・・超絶綺麗な映像から、シームレスでゲームに突入する驚きはやべぇぜ! 

僕(えー笑)


肝心のゲームも、かなり進化してるね!
直感的になってるというか・・・古くさいシステムや、理屈っぽいシステムは全部捨てて、より次世代らしい操作性になってる!

親父・正面(あきれ顔)


今までのシリーズは数値やアイコンでゲームのルールを説明してたが・・・ここまでグラフィックが綺麗になると、その数値による説明付けも必要ないんだな。
見たまんまがルール。
グラフィックに説得力があるからこそ出来るスタイリッシュなゲームに仕上がってるぜ!

僕(へー)


でも、ステルスレベルが%で表示されなくなったりするのは、メタルギアらしさが少し減ったよね。
ローリングがなくなっちゃったもの、少し寂しいかも。 

親父・正面(笑顔)


いや〜!
だが、本当に面白いぞ!
ストレスフリーでさくさく進む・・・ 

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親父・正面(青ざめ)


・・・あ、終わった。

僕・正面(死に顔)


・・・前代未聞の早さでスタッフロールが・・・。

僕(えー)


・・・ど・・・どうする?
この後。 
一応、ストーリーとは関係のないサブミッションが解放されたけど。 

親父・正面(おい!)


いやいやいやいや、早く続きやらせてくれーーー!!
面白かったから!
面白かったからこそ続きがプレイしてーーーー!! 

僕・正面(じと目)


中途半端にプレイしちゃったから、激しい禁断症状に襲われるね・・・









【メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ】


コナミからPS4、PS3、360向けに発売された『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』。
今回は2981円で発売されたPS4版をレビューする。

メタルギアソリッドシリーズの5作目にあたり、シリーズでは初となるオープンワールドのシステム採用している。

本作『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』はプロローグに位置付けられており、本編となる『メタルギアソリッドV ファントムペイン』の2作品合わせてMGSVという形になっている。


演出



演出は映画よりも映画的演出を好んで採用しており、シリーズの他作品同様ずば抜けてよく出来ている。
演出において あえて難点を挙げるならば、人物やキャラクターなど、MGSシリーズを一度プレイしていないと理解しづらい点である。

シリーズ通して長いと言われているムービーは、MGS4ほどではないもののの健在。しかし、導入部分の掴みが良いせいか、それほど長いとは感じない。
とにかく引き込まれるシナリオの展開で、導入から本作にグッと引きつけられてしまう。

問題なのは、本作が導入部分で終わってしまうこと。
メインシナリオが終了しても、非常に気になる伏線と謎を残したまま、次回作に丸投げになってしまっている。
ただ、そのシナリオの切り出し方が非常に秀逸で、先の展開が見えてしまう訳でもなく、意味不明というわけではなく、ユーザーを次回作に繋ぎ止める秀逸な演出が施されているように感じた。


メインシナリオは、PSPで発売された前作『MGS PW』の続きであり、せめて前作をプレイしていないとキャラクターの掛け合いやミッションの内容を完全に理解することが出来ない。
メインシナリオの前やクリアー後に、大まかな今までのシナリオの流れが文字で書き出されているが、やはりそれだけでは不十分。その点はマイナスポイントであった。

本作をプレイする前に、
[時系列順]
PS3『METAL GEAR SOLID 3』
PSP『METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS』
PSP『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』
はプレイしておくと完全に楽しめる


オリジナリティ



オリジナリティは他のMGSシリーズと比べても高い。
今までのMGSらしさを一度捨て、MGSというゲームの本質を再構築したような作品に仕上がっている。

「とりあえず自由度の高いゲームが流行っているから、一本道ゲームやめました」的なネガティブなイメージを持ってしまっているMGS4に対し、本作のMGS5はオープンワールドというゲームの性質をしっかりと理解し、オープンワールドの持つ自由度の高さを、攻略の自由、プレイの自由にまでしっかりと落とし込んでいる印象を受ける。
ミッションの目的は1つながら、様々に変化する戦況をプレイヤーが理解し、プレイヤーの腕前やプレイスタイルに合わせて、様々な攻略方法が用意されている。
この点に関しては、新しいMGSの立ち上げの成功なのではないだろうか。

また、今まで当たり前のように搭載されていたカモフラージュ率の表示、ライフゲージ・スタミナゲージや、シャレは効いていたが なにかと面倒であった迷彩服の変更。そして強行突破できるローリングなどのシステムは全て廃止。
敵に気がつかれるかどうかや、どのくらいダメージを負ったかなどはプレイヤーの目視による判断となり、ローリングに代わって緊急回避というアクションに取って代わった。
これは非常に合理的な判断で、ストレスフリーのアクションゲームに進化している。

ただ、スタミナゲージはともかくとして、ライフゲージまで無くしてしまったのはやり過ぎた感が否めない。
ある一定のダメージ以上を喰らうと、自動回復が出来なくなり薬による応急手当が必要になるが、薬の使用制限は特に設けられていない。
ある程度の傷は待っていれば治るという米FPS使用になっており、ちょっと海外ウケを意識しすぎている気がした。

また、敵に見つかるとスローモーションになる「リフレックスモード」も新たに搭載された。
このスローモーション中に敵を倒すとアラームが鳴らないという便利機能だが、これが難易度を一段階下げてしまっているようにも感じた。
使える回数制限などがあってもいいように思える。


本作の何よりも素晴らしい新機能は、双眼鏡によるマーキングである。
これにより、形骸化していた双眼鏡のアイテムが常用アイテムになるだけではなく、このゲームをありきたりのステルスゲームから、入念な下準備が勝敗を分けるスパイゲームに進化させてくれた。

双眼鏡を用いて敵を見つけると、相手をマーキングすることが出来る。
このマーキングは、障害物や壁の向こうにいる敵の状態や位置を知ることができ、敵陣に攻め込む前にどれだけマーキングをしたかによって、攻略の効率が大きく変わる。
また双眼鏡に備え付けられた指向性マイクを用いて、敵キャラ同士の会話聞くことにで、攻略のヒントになることも。
今までシリーズのような「その場を凌ぐかくれんぼ」から、「下準備で決まるスパイゲー」に進化したように感じた。


グラフィック



グラフィックは、文句の付けどころが無いほど良い。

グラフィックに関しては本当に素晴らしく、ここまでのゲームはコンシューマーでは見たことが無い。
ハイエンドPCでプレイする最新ゲームよりも、さらに一枚も二枚も上手なグラフィックで、本当に次世代の到来を感じさせる出来映えになっている。

グラフィックで唯一難点なのが、前作との差である。
前作・前前作はPSPで発売されており、容量のためか表現の限界のためか、グラフィックは3DCGではなく2Dを細かく切り刻み動かしていく、バンドデシネ形式が採用された。
そのため、超高画質になった本作と比べると あまりにも差が激しく、HDの3Dとして生まれ変わったキャラを見せられても「誰ですか?」状態。自分の口からキャラ名を言ってくれるまで、誰が誰なのかさっぱり分からない。
この問題は本編でも起きると思われ、ストーリー・時系列と同様、登場キャラクターの再説明が必要だと感じた。


サウンド


サウンドは素晴らしい。
映画的な音楽で、導入のムービーシーンの音楽の演出は神。 

どこまでも映画らしい音楽で、本作の世界観を作り上げている。
テーマソングも素晴らしく、時代背景に合った鳥肌が立つ音楽であった。

声優陣の熱演も必見。
ゲーム中の掛け合いは、フルボイスで収録されており、目的等が分からなくなると、すぐパートナーに無線で確認することが出来る。
その無線応答も非常に自然で、ゲームっぽくない。


操作性



操作性は前作までと相当変わっており、慣れるまで直感的にプレイしづらい。
また、PS4のDUALSHOCK4の良さも最大限引き出していないようにも感じた。

先述したように、アクションそのもののが大きく変更になっているため、操作性も前作までとは大きく異なっている。
そこは覚えれば良いので問題ないのだが、問題なのは操作性に一貫性が無いこと。
障害物をよける場合はこのボタン、障害物にの上にのるのはこのボタンと、画面上に表示してくれるのはとても分かりやすい仕様なのだが、ボタン配置に一貫性が無く、とにかく覚えづらい。
ボタン操作を大きく変更したからこそ、さらなる分かりやすさと一貫性。論理性が欲しかったところ。
だが、習うより慣れろ。がんばって新しい操作方法に慣れれば、プレイは非常に面白くなるのは確か。

また、DUALSHOCK4の良さも引き出せていないように感じた。
せっかく搭載されたタッチパッドも、右側をクリックするとナビが。左側をクリックするとメニュー画面が表示・・・と、かなり使い方が消極的。
新搭載されたマイクも、精度の上がった傾きセンサーも、特にバリバリ使うことはなく、少し残念。
無理矢理使うことは無いにしろ、もう少しわくわく感が欲しかった。

また、武器の入れ替えはシリーズおなじみのL/Rではなく、PSPで採用された十字ボタンを少し進化させたものに変更。
これは断言できるが、使いづらい。
L2/R2が重火器のトリガーとして使用されてしまったが故に、仕方が無いのは分かるが、国際的に評価されたL/Rによる直感的な武器チェンジは、残しておいて欲しかった。


ロード時間は、マップを読み込む際に一回あるのみで、あとは全く存在しない。
マップ読み込み時も、その間。操作のアドバイスや今までのストーリーを文字でおさらいすることが出来て◎


満足度



満足度は低めである。
むしろ完成度が高いが故、先が気になる故、面白いが故、罪深いソフトである。

プレイ時間は「短め」ではなく「短い」。
ミッションはいくつか用意されているものの、プレイできるマップは1つ。ボス不在。キャラ数人。
全てのトロフィーを取得しようとすると、かなり時間かかるものの、メインシナリオだけ追えば20分。どんなに下手でも2時間でクリアーすることができる。
2981円という超低価格なことを考えれば、全うなプレイ時間なのかもしれないが、ファンからしてもいくらなんでもと思ってしまう。


ゲームの内容は非常に面白く、ゲームシステムの完成度は高い。また、先の展開が非常に気になる作りになっている。
このゲームをプレイすれば、誰でも続きが気になるように作られており、その演出は非常に巧いと感じた。

だが、ここまで続きが気になる展開を用意しておきながら、そもそも続きがいつ発売されるか未定のまま、この作品を出すのはプレイヤーにとっても非常に酷である。
せめて、スタッフロールの最後にComing2015とでも書いておいてくれれば、ワクワクを胸にしまって一年待てるものの、このままだと何年待たされても文句は言えないうえに、ワクワクも覚めてしまう。

どうせならば、しっかり一年くらい遊べるような作りにしておいて、前・後編に分けるか、何年待たされてもいいから1作品に纏め上げてほしかった。
最低でも本編発売のメドが立ってから、発売するべきである。


総評



ゲームとしての完成度は極めて高く、本編の期待値が上がる作品。

ボリューム的な意味では、かなり前衛的な作品に仕上がっているが、肝心のゲームの内容は素晴らしいの一言。
今までのシリーズに大きな変更を加えたことによって、今までのファンがプレイすると少し戸惑うところがあるかもしれないが、ゲームの面白さは折り紙付きである。
シリーズの古参ファンがうなるほどの面白さになっているはずだ。

それが故に、次回作までの待機時間が本作の評価を下げてしまう。
良くは出来ているが、底が浅い作品ではあるので長時間のプレイには絶対に耐えることが出来ない。

対費用的な意味では「買い」ではあるが、今のうちに前作までのシナリオのおさらいを済ませておいて、本編発売が決定したら本作を買い、勢いで本編に入るのが賢い購入であるようにも感じた。



6角形プロジェクト





メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ

メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ 通常版

メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ 通常版

メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ 通常版

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