トップ画像2月24日2014年2月22日発売
PS4『龍が如く 維新!』
ゲームレビュー
親父・横顔(にたっ)


今日はこれやろうぜ!
PS4版の『龍が如く 維新!』だ !!

僕・正面(アヒル口)


2月22日のPS4ローンチタイトルとして発売された『龍が如く 維新!』だね!
それにしても、こんな大作。
よく、PS4のローンチに間に合わせて来たよね。 

親父・横顔(SEGA)


さすがセガだろ!!

親父・正面(あきれ顔)


と、言いたいところなんだが、実際にはシナリオや音楽は当然のこと。グラフィックもほとんどPS3のまんまらしい。

僕・正面(死に顔)


・・・え。
何も手を加えてない・・・ってこと?
それって、PS4で出す意味がないんじゃ・・・ 

親父・正面(ちょっぴり不安)


ああ。
PS3版に何も手を加えず、ただPS4で動かしているだけだ。 

親父・横顔(通常)


だが、PS4で動かすことによってPS3では処理しきれず省略されてきた描写が、しっかりと描写されているらしい。 

僕(えー笑)


へぇ!
それは気になるね!
プレイしてみようよ! 

015
僕(失神)


ぉおおお!!
ぬめぬめ動いてる!
ぬめぬめ動いてるぅうう!! 

親父・正面(あきれる)


確かに。
プレイして、まず最初に感じるのは60fpsの凄さだな。

僕(笑顔)


他にも、PS3時代じゃ描写しきれなかった着物の細かい柄や、地面の砂利なんかが綺麗に描かれているのもPS4ならではだね!

僕・正面(にたぁ)


グラフィックや音楽がすごいのは言わずもがな!
戦闘も、ある程度の戦闘は連打で切り抜けられる一方で、コンボ決めると経験値が多く入ったり奥深くて面白いね!

021
僕・正面(じと目)


・・・でも・・・歴史が苦手すぎて、シナリオから置いて行かれる・・・

親父・横顔(ほー)


そうか?
確かに幕末に実際に存在したキャラが活躍するゲームだが、実際のシナリオは歴史とは全然違うし、だれでも楽しめるんじゃないか?

僕(えー)


・・・武市半平太って・・・だれ?

親父・正面(あきれ顔)


武市瑞山って名前ならわかるか?
坂本龍馬の兄貴分だな。
土佐勤王党の盟主だった人物だ。 

僕・正面(え~・・・っと)


そうなんだ・・・じゃあ、岡田以蔵っていうのは龍が如くのオリジナルキャラ?

親父・正面(メガネ破損)


ちげーよ!
土佐勤王党の一員だよ! 

親父・横顔(泣き)


・・・じゃあ、中岡慎太郎くらいは知ってるか?

僕・正面(コラ!)


総理大臣!

親父・正面(おい!)


ちげーよ!
合ってるの「しんたろう」だけだろ!
歴史以前の問題だろ!!!



【龍が如く 維新!】

SEGAが2014年2月22日にPS4とPS3向けに発売した『龍が如く 維新!』。
ナンバリングタイトルの「龍が如く」シリーズとは異なり、本作はスピンオフ作品で、日本の歴史をモチーフにしたPS3『龍が如く 見参!』と同じ位置づけである。
価格はPS4版・PS3版ともに8600円。
このレビューではPS4版のレビューを行う。


演出



演出は素晴らしい。
シナリオは濃密でテンポが良く、キャラクターも声優の演技力も相まって、キャラ1人1人が個性的で魅力にあふれている。

実際に存在した幕末志士を「龍が如く」のキャラクターが演じる本作は、幕末志士の名前や生い立ち、立場などは史実通りに設定されているが、物語自体はほとんどが「if」のシナリオで構成されている。
ゲームを通してNHKの大河ドラマを意識して演出されており、章と章の間に「前回おさらい」が入るのは合理的で演出的にも◎

シリーズおなじみの、テンポが良く人間関係が濃密に絡み合うシナリオは本作でも健在。義理人情&どんでん返しの連続でユーザーを引き込んでいく。
さらに、他シリーズと同じように硬派なシナリオではあるが、極道物ではなく時代劇であるためプレイヤーの裾野は広いはず。
ただ、ムービーシーンが長めなのは好みが分かれる。


本作は、比較的プレイ時間が長いが、その長さを感じさせないほどテンポよく物語が展開していく。これは、サブシナリオが多く存在することに起因する。シナリオの中だるみの部分や、マップの移動時間などで小刻みにサブイベントを投入することで、シナリオにメリハリをつけてくれている。
今までのシリーズと比べると、サブイベントが強制的に発動しやすくなっているのが特徴的であった。サブイベントのミッションを開始するか否かはユーザーがチョイスすることができるのだが、強制的に提示される選択肢は、早くメインシナリオを進めたい人にとっては妨げになるかもしれない。ただ、この度々挟まれるサブイベントがシナリオを盛り上げてくれていることも確かなので、強制イベントを一概に否定することはできない。


本作のシナリオで一番の問題点は、歴史背景を知っていないと100%楽しみきれない点である。
キャラクターの設定は、もちろんゲーム中で語られてるため問題はないのだが、展開されるシナリオは「if」の物語であり、史実とは大きく異る。
一般論として「if」の物語を楽しむためには、前提条件として史実を知っている方が楽しめるはずだ。微妙に歴史に即している部分もあったりなかったりするため、史実とこんがらがってしまうのも難点である。
実際の歴史がどのように流れていったのか、ダイジェスト映像でゲーム序盤に流してくれるだけで、だいぶ楽しみ方が変わってくるように思う。
ゲームのプレイの際、Wikipediaでその人物について ひと通り確認しながらプレイを進めると楽しいかもしれない。


会話中にOPTIONボタンを押すことにより、分からない単語を検索できるのは◎
この機能を使うことによって、今までのシナリオを思い返したり、人物を思い出したりすることもできるので非常に便利であった。


演出で何よりも脱帽したのが配役である。
今までの龍が如くシリーズのキャラクター総出演に加えて、有名な役者の顔と声をそのまんま起用。この配役が絶妙で完璧である。
「龍が如くのキャラクターが幕末志士を演じる」とは言うものの、基本的に性格や話し方などは過去作品のまま。
沖田総司役に真島吾郎という、ぶっ飛んだ配役はファンをニヤつかせてくれる。


オリジナリティ



オリジナリティは比較的高い。
良くも悪くも、「龍が如く」を幕末にしたもの。それ以上でもそれ以下でもない。

本作のオリジナリティの根幹はシナリオにある。
なかなかゲームで扱われてなかった幕末維新を見事にゲーム化し、重厚で面白い物語仕上げたことは最大級の賛辞を送りたい。

ゲームシステム自体は、今までの「龍が如く」シリーズが踏襲されており、ミニゲーム盛りだくさん、サブミッション盛りだくさんの肉厚の内容になっている。


ただ、プラットフォームをPS4に変更したことにより、過去作やPS3版と幾つもの違いが出てきた。
PS3版との主な変更点としては

①1080p・60fpsで描写される
②タッチパッドを使って地図を確認することが可能に
③1周プレイ後に「幕末漫遊」モードが追加。SHEARボタンを使い動画を配信しコメントを沢山もらうことでゲームのプレイが有利になる
④ロード時間が大幅短縮
⑤細部のグラフィックが向上

である。
このPS3版との相違点は少ないように見えて、ゲームプレイに大きく影響してくる。
細かい仕様については、各項目で後述していく。


グラフィック



グラフィックは悪くはない。
少なくとも、「龍が如く」シリーズでは間違いなく最高のクオリティである。

グラフィックでの見た目にも大きな違いが、先述した1080p・60fpsでの動作である。
今までPS3で発売されてきた「龍が如く」シリーズは、720p・30fpsの動作であり、それで十分かと思っていたが、実際に手にとって見ると1080p・60fpsは、プレイの感覚が全く違う。
とりわけ目をみはるのが60fpsでの動作で、このヌメヌメ感は今まで箱庭ゲームとは思えないほどの感覚。

また、遠くの街まで見渡せたり、通り過ぎる人の着物の柄や髪飾りのディテールまで、しっかり描写されているの素晴らしかった。


何よりも驚いたのがマップが広さである。
最初は移動できる範囲が非常に狭く、「PS4のローンチに間に合わせたのだから」と割りきってプレイをしていたが、その後どんどん行動範囲が広がっていき、最終的には今までの龍が如くの街「神室町」に匹敵するほどの大きさの町並みにになった。
今までのシリーズとは違い、街の景観を一から作ったことを考えると、これは驚異的だ。

ただマップは3、4個に分かれており、その間を移動すると移動するとロードを挟む。PS3版なら仕方がないと思うが、メモリーが8GBに増えたPS4で発売するなら、そこはつなげてシームレスを実現して欲しかったところ。


サウンド



サウンドは良い。
予約特典で「龍が如く」シリーズのサウンドトラックがついてくるだけはあり、音楽への力の入れようはすばらしい。

戦闘曲やボス曲も躍動感のあるハイクオリティな楽曲が揃えられており、音楽のボリュームも満点。

ONE OK ROCKが提供するテーマソングも素晴らしのだが、普通のロックで和の要素がゼロ。
もう少し世界観に合わせても良いように思った。


操作性



操作性は良い。
特に先述したタッチパッドによる地図の操作が快適で、PS4ならではの操作性の向上を実現している。

タッチパッドを押し込むと地図が表示され、その地図を二本指でピンチイン・ピンチアウトを行うことにより縮小・拡大が可能。
さらにフリックをすることで直感的に地図を操作することができ、これ以上なくストレスフリーであった。

あえて要望を言うならば、目的地までのナビ機能が欲しかった。
地図を開いて目的地を確認しても、実際の空間でどの方向に向かえばいいのか分からなくなることが多々あるので、タッチパッドを使って目的地を設定すればミニマップで行き先まで案內してくれるという機能が欲しかったところ。


他の操作に関しては、「龍が如く」シリーズとほとんど一緒である。
大きく違うのは戦闘である。
本作では 今までのシリーズと違い、マップ上に転がっている武器として使用できるオブジェクトの数が極めて少ない。
その代わりに、十字ボタンそれぞれに「短銃」「一刀」「格闘」「乱舞」が振り分けられていて、戦闘のスタイルに合わせて、いつでも使い分けをすることができる。

本作では、この”型”それぞれを自分好みに成長させることができる。
最終的にMAXまで強化してしまうと、皆同じステータスになるのだが、戦い方の個性で主人公が様々に変化していく過程が非常に面白い。


満足度




満足度は極めて高い。
これのゲームで満足しなかったらゲームに何を求めるのか。とも思ってしまうほど、様々な楽しみがてんこ盛りで、長期間のやりこみにも耐えうるゲームに仕上がっている。

奥深いというよりも、大量のゲーム要素をてんこ盛りにしているような本作は、まさにおもちゃ箱をひっくり返したような作品になっている。
今までシリーズ同様、単体で売ってもゲームとして成り立つほどの「ミニゲーム」という名の「ガチゲーム」が大量に仕込まれており、リズムゲームや将棋、麻雀、こいこい、ちんちろ、ポーカーといった作品をゲーム内で楽しめる。

さらに本作は「アナザーライフ」と呼ばれる新要素も登場。
龍馬の別宅で「遥」と呼ばれる少女と共同生活を楽しむことができる。
そこにもミニゲームがてんこ盛りで、完成度は高く、一種の牧場物語である。

さらにさらに。
PS VITAで無料配信されている『龍が如く 維新! 無料アプリ for PlayStation Vita』とも連動しており、『龍が如く 維新!』のコンテンツのうち、「バトルダンジョン」「アナザーライフ」「賭場ミニゲーム」がプレイ可能。
外ではPS VITAで遊んで、たまったお金をクロスセーブデータでPS4に移すことが可能になっている。


唯一ケチをつけるあらば、メインシナリオの他にやりたいことが次々振りかかってきて、なかなか先に進まない点であろうか。



総評




ローンチタイトルとは思えない、完成度の非常に高い作品。
今までのシリーズとは違い、万人受けする作品に仕上がっているのも好印象。

本作は「龍が如くシリーズのスピンオフ」というよりも「龍が如くシリーズの集大成」とも言える作品である。
やはりボリュームに関してはスピンオフ作品レベルではあるものの、要素が少なくなった分、物語にゲーム要素がギュッと詰まって、自分のやりたいことが可視化されて分かりやすくなった。

ゲーム難易度は難易度設定ができる。
アクションパートに関しては連打のゴリ押しでもなんとかなることから、ゲームが苦手な女性でもプレイできる。
さらに、同じ相手に負けが込むと「一時的に難易度を下げますか?」という選択肢まで提示してくれる親切仕様。


スペック的な話をすれば、PS4のマシンパワーの凄さの一端を垣間見ることができたが、PS3とのマルチタイトルという形態上、グラフィックや操作性でPS3に足を引っ張られている印象を受けた。
まだまだグラフィックにも操作性にも向上の余地があるはずなので、次回作に期待したい。


過去作の「龍が如く」シリーズと比べても、ゲーム全体のバランスが良く 非常に完成度が高い。
老若男女問わずプレイできる裾野の広さと、物語そのものの魅力にあふれている。
『龍が如く6』だけではなく『龍が如く 維新2』にも期待したい、そんな気にもさせられる傑作である。



6角形プロジェクト




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