トップ画像2月24日2014年2月22日発売
PS4『KILLZONE SHADOW FALL』
ゲームレビュー
親父・横顔(にたっ)


PS4のローンチタイトル、FPSの『KILLZONE SHADOW FALL』をプレイするぜ!

親父・正面(にやけ顔)


PS4ローンチタイトルの中では、数少ないPS4独占タイトル。
言い換えれば、PS4のためだけに作られた、PS4に最適化されたゲームだ。 

僕(えー笑)


このゲームをプレイすれば、PS4のマシンパワーの試金石にできるかもね!

親父・正面(笑顔)


まぁ、まだまだローンチ段階。
ハードの研究も全く出来ていない段階だから、これからどんどんグラフィックは向上していくと思うが、とりあえず次世代機の凄さを体感してみようぜ!

killzone-shadow-fall-review-2
僕(失神)


ぅおおお!!!
これがリアルタイムレンダリング!? 

親父・正面(メガネ破損)


すげーな。
ビルだけじゃなくて、道路を歩いてる人までいるぞ。 

親父・横顔(むっ)


しかも1080pで60fps!
最初からPS4のハードに特化して作っただけはあるな。

僕・正面(目がぐるぐる)


わ!
でも、綺麗すぎて画面に情報が多すぎる!
敵の影かと思ったらたんなる光の反射だったし! 
ゴミの山から頭出してても、敵かどうか判断できない! 

Killzone-Shadow-Fall_08-20-13-6
親父・横顔(にたっ)


そういう時は、十時ボタンの右側を押してみろ。
一定範囲内の障害物の向こうにいる敵が、オレンジ色の影になって浮き出て見えるそうだぞ。

僕・正面(ほえ?)


ほんとだ!
エコーみたいに、敵が浮き出てる!
これは便利な機能だね! 

親父・正面(にやけ顔)


さらに、道に迷ったときは上ボタンを押せば目的地が表示される。

僕(えー笑)


へぇ。
ちゃんと、分かりやすいように作られてるんだね。  

親父・正面(ちょっぴり不安)


・・・お!
タッチパッドを上下左右にフリップすると、『ドローン』っていうUFOの相棒を操作できるのか!

KillzoneShadowFall-2
僕・正面(にたぁ)


これは面白いね!
左にフリップすればスタンガンに。右にフリップすれば高低差でどこでもロープを作って移動することができるんだね!

親父・正面(通常)


下にフリップすれば一定時間、一方方向からの攻撃を向こうにする防御壁がどこでも張れる。
さらに上方向にフリップすれば、指定した敵めがけてドローンが攻撃しに行ってくれるみたいだな。 

僕(笑顔)


ドローンが防御シールドを張ってくれるの本当に便利だね!
今後の全てのFPSで標準搭載してもいいくらいゲーム性が深くなって、使い勝手が良いや! 

親父・正面(にた笑)


というかこれ・・・全部ドローンにやってもらえばいいんじゃね?

僕(むっ)


ほらまた。
そういう極端な発想になる・・・。 

親父・横顔(むっつり)


イケイケ!
どんどん攻撃しろー! 

僕・正面(じと目)


自分は物陰に隠れてドローンに攻撃させるのね。

親父・正面(あきれる)


・・・あ、やべ。
ドローンが壊れて帰ってきた。 

親父・正面(横目)


・・・あ、やべ。
見つかった。 

親父・正面(青ざめ)


シールド、シールド。

親父・正面(おい!)


ドローン壊れててシールド張れねぇじゃん!

僕・正面(しら~)


・・・あ。
死んだ。
言わんこっちゃない。 





【KILLZONE SHADOW FALL】


SCEからPS4向けに2月22日に発売されたFPS『KILLZONE SHADOW FALL』。
シリーズ6作目で、シリーズ初のローンチタイトルである。
舞台は前作の『KILLZONE 3』から30年後にあたる近未来で、1つの惑星に住むヘルガストとヴェクタ人の2つの人種の闘争を描いている。


演出



シナリオはテンポが良く好印象だが、キャラクターには魅力を感じにくい。

ヘルガストとヴェクタ人(人類)の戦争で、ヴェクタ人がヘルガストの住む星に大量破壊兵器を打ち込み停戦に。結局ヘルガストがヴェクタ人の住む惑星に引っ越して、お隣さん同士になったところから物語が始まる。
シナリオは前作の続きであるが、過去作をプレイしなくても冒頭に大まかな説明があるためシリーズ発プレイの人でも問題なく楽しめるはずだ。

ストーリー展開は非常にテンポが良いい。
密林から宇宙、大都市と、ステージが変化しプレイヤーを飽きさせず、めまぐるしく変わるステージもシナリオと密接に関わっているため無理矢理プレイしている感覚がない。
次に自分が何をすれば良いのかは逐一無線で報告され、無線を聞いていなくても十時ボタンの上を押せば目標と目的地が一目で分かり、シナリオから置いてけぼりにされないのは好印象。

また、マップ上には様々な人が落としたボイスレコーダーが散りばめられており、それを取得すれば、そこで何が起きたのかや、ゲームの細かい世界観などが分かる。
そのボイスレコーダーが、手元のコントローラーのスピーカーから出力されるという演出も面白い。


ただ、キャラクターは日本人好みでは無いはず。
「いい人」「悪い人」の数直線上に配置されたキャラクターは薄っぺらく、もう少しシナリオに人間関係を絡ませることが出来たのではないかと思う。
登場人物が少ないのは、覚えやすくて良いのだが、それぞれの人間関係が「敵」「味方」「敵と思いきや味方」程度で、アンパンマンのレベルを超えられていない。


物語は全て吹き替えになっていて、アメリカンドラマを彷彿とさせるクオリティの高さ。
細かい敵の声や味方の声まで全て吹き替えられていて、SCEAJのローカライズの丁寧さには毎度のこと驚かされる。


オリジナリティ



個性が出しづらいFPSというジャンルではあるが、新しく新搭載した『ドローン』は本作のオリジナル要素の全てである。

本作で新たに搭載された『ドローン』は、主人公のパートナーとなる手乗りサイズのUFO状のロボットである。
この『ドローン』は、コントローラーのタッチパッドを上下左右に動かすことにより様々なアクションを起こし、プレイヤーの行動を助けてくれる。

・右にフリップ:指定した場所にロープを出し、滑り降りることが出来る。
・左にフリップ:指定した場所にいる一定範囲の敵をスタンガンによって攻撃
・下にフリップ:目の前に一方方向からの銃弾を避けることができる防御壁を張る
・上にフリップ:指定した敵に攻撃

この『ドローン』は、プレイヤーの様々なプレイスタイルに合わせて様々な場面で活躍し、ゲームの自由度を上げ、プレイの幅を飛躍的に向上させている。

例えば、突撃大好きなプレイヤーは、敵の目の前まで突っ込み、そこに防御シールドを張ることで効率よく敵を倒していくことができる。
ダメージをなるべく喰らわず楽しみたい人は、『ドローン』に攻撃をさせて囮にし、背後から攻撃することも。
敵に囲まれたら、物陰までロープを張って一気に脱出することも可能になった。

しかし、ドローンをあまり酷使することもできない。
一定時間しか行動できないため、激戦の中ドローンを沢山使うと、いざ自分がやられてしまったとき、HPを回復してくれるドローンが充電中で動けず、そのままゲームオーバーになってしまう。

『ドローン』を沢山使えば、困難な場面も切り抜けることが出来る。
しかし、『ドローン』を使いすぎてはいざという時に助からない。
このジレンマが楽しい。


他の要素に関しては、他作品や過去作品を踏襲した作りになっていて目新しさに多少欠けるものの、ゲームをプレイしていて安定した面白さを感じることが出来る。



グラフィック



グラフィックは素晴らしい。
PS4はここまで出来るぞ!というクリエイターの力強いメッセージを感じられるほどであった。

PS4のローンチタイトルで数少ないPS4専用タイトルとして、鳴り物入りで発売された本作だが、その実力は確か。
プリレンダレンダリングかと思ったら、そのままゲーム画面に突入し、驚くことが多々あった。

光や影の演出は素晴らしい。
計算コストが高くPS3ではジャギが目立っていた影の処理はPS4になりスムーズなものになり、単焦点の反射など複雑な光源処理などが随所で見られる。
見たことの無いリアルなフィルターや、自然な煙の演出など、様々な処理が効果的に使われることで、非常にリアルな世界観を作り出している。
また、ゴマサイズの人まで描写される高層ビル群は必見。鳥肌物であった。

だが、グラフィックが描き込まれすぎているが故に、戦闘シーンは敵がかなり把握しづらい。
その対策として、右ボタンを長押しすると『タクティカルエコー』と呼ばれる機能が搭載されている。これは一定範囲内にいる敵を索敵し、オレンジ色の影として透過させるというもの。
このおかげで、細かく描きこまれたオブジェクトに騙されることなく、ストレスフリーで敵を見つけることができる。
だが、エコーで色を付けることができる敵は一定範囲内の敵だけで、一番見えにくい遠くの敵は色を付けることが出来ない。
遠くにいても、視界に入り見つけた敵には色でマーキングできるようにして欲しかった。

だが、マルチプレイではこのリアルな描写は、視覚効果だけではなくゲーム性そのものの向上にも大きく寄与している。
マルチプレイに関しては後述するが、かなり本格的なものが搭載されている。
このマルチプレイは対人vs対人で、相手を見つけやすく、自分は見つかりにくいポジショニングを見つけることが、勝敗の鍵となる。
物の影や隙間。コスチュームと同じ色のオブジェクトなどを見つけ出すことがゲームの攻略法の1つとなっており、よりリアルで戦略的な対人戦が味わえるようになっていた。


サウンド


サウンドは可もなく不可もなく。

相手に見つかったり戦闘状態になったりすると音楽が始まる。
焦燥感を煽るような出来のいい戦闘曲になってはいるが、曲数は少ない。楽曲が耳るということも特にはなく、ゲームの演出を飾る脇役である。


操作性



操作性はおおむね良い。
直感的に操作が出来るよう工夫されているのだが、所々ストレスがかかる部分もある。

ボタン操作は一般的なFPSと全く一緒である。
特徴的なのは先述した『ドローン』の操作方法で、フリック操作を巧く取り入れており、『ドローン』に思った通りの指示を出すことが出来る。


ボタン操作は分かりやすいのだが、迷子になりやすいのが難点である。
十字ボタンの上を押すと目的地がマーカーで表示され、その場所に向かうとイベントが起き、無線で次の目的地の指示が与えられ 同時に目的地のマーカーの場所が更新される。
この仕組みのおかげで、向かう方向に関しては困らないのだが、マップ自信が複雑で広大なため、どのようにして向かえばいいのかが分かりづらい。
マップを用意して、ナビで道筋を示してくれたり、オブジェクトを消してゴールまでの道筋を可視化できる機能などを搭載してほしかった。


ロード時間は最初に長い物が1回あるのみ。
他はロードは一切無く、気持ちよくプレイすることができる。
チェックポイントは極めて多く、死んだすぐ手前からプレイできるのは素晴らしい。

チェックポイントが多いのは良いのだが、即死系のギミックが多すぎるのが難点。
気を抜くと1分のうちに2、3度は即死するような場所もある。そういう即死場所を作った手前には、しっかりとチェックポイントを置いてくれているのは嬉しいのだが、そもそも作らないという選択肢はなかったのだろうか。
ファミコン時代を彷彿とさせるトリッキーな面もあった。


満足度


 
不満点は多々あり、特に他のFPSをやり込んでいるプレイヤーからするとムズ痒いところもあると思うが、FPS初心者にとっては操作が分かりやすく直感的だ。
作品全体を通して完成度が高く、満足度は高めである。

シングルプレイもさることながら、オンラインも徹底的に作り込まれていた。
シングルプレイのグラフィックの綺麗さ、操作性の高さはそのままに、最大24人までの対人戦が楽しめる。

突撃・偵察・支援兵の3種類で各12人づつのチームに別れ、「殲滅戦」や「制圧防御戦」などの8種類のルールの中から遊ぶことが出来る。
マップはマルチプレイ向けに作り込まれており、「これが強い」という兵科も特におらず、全体を通してバランスが良さが感じれた。

ただ、若干回線が弱いのは致命的で、今後の改善が求められる。


本作の隠れた魅力は鉛直方向へのマップが拡大である。
今までのFPSは、敵を攻撃しやすくするためだけにハシゴを登り高いところに移動してきた。
だが本作では、『ドローン』を使い 自分よりも高度が低い場所なら好きな場所にロープを張り、移動することが出来る。
これにより「敵を見下ろす」という目的以外にも、逃げ道の確保や、移動の効率化、徒歩では行けない場所への移動方法として高いところに登る必要性が生まれる。
またマップも、『ドローン』によるロープの移動が攻略に組み込むことができるよう、上手に作られており、他のFPSと比べて空間把握の重要性と上下移動の楽しさが増している。


総評



グラフィックの綺麗さは抜群で、PS4のマシンパワーを全身で味わうことが出来る作品。
しかし見かけ倒しでは無く、中身も伴っており、新しいFPSの楽しみを提案してくれている意欲的な作品だ。

特に過去作品と違い、一本道ではなくなったのが素晴らしい。
マップは広く、様々な道から攻略可能。
さらに『ドローン』を使えば、プレイヤーの戦略に応じて様々な攻略スタイルを実践することができる。

やり込み要素として、マップ上に転がっている様々な収集物を確認することができる『収集コレクション』という要素なども容易されているが、シングルプレイに関しては周回プレイに耐えられるほどの厚いゲーム性はないと感じた。
だが、マルチプレイは非常に出来が良く、長く遊べる作品に仕上がっている。

難易度は3段階から選べ、難易度は決して低くはないが、敵が強いと感じても様々な攻略方法があるため
ドン詰まりにくく、FPS初心者でも気軽にプレイすることができるのではないだろうか。


本作の特徴を3つ上げるならば「グラフィック」と「ドローンの面白さ」そして「敷居の低さ」だ。
ローカライズは完璧で、全て吹き替え。操作は分かりやすく、複雑なテクニックもいらない。たとえテクニックが伴わなくても、ドローンを使って正面突破すればなんとかなる。など、FPSにしては敷居の低く 入り口が広いゲームになっている。
FPSデビューの作品としてもおすすめだ。

逆に、玄人プレイヤーからしてみれば「あの作品ではできることが、この作品ではできない」と感じるところも多いはず。
そこが割り切れるかどうかで、このゲームが楽しめるかどうかが決まるのではないだろうか。

ローンチにしては非常に良く出来た作品。
PS4を買ったら一緒に購入し、PS4のマシンパワーを見てみてほしい。

 
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KILLZONE SHADOW FALL

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