トップ画像2月15日2012年1月31日発売
PS VITA『プレイステーション オールスター バトルロイヤル』
ゲームレビュー
親父・正面(にやけ顔)


これ、買ってきたぜ!

僕・正面(え!?)


あ。
『プレイステーション オールスター バトルロイヤル』だ!

親父・横顔(通常)


俺は、せっかくだからPS VITA版を選んだぜ!

僕・正面(しら~)


どこらへんが「せっかく」なのか分からないけど・・・
まぁ、対戦ゲームは携帯機で遊んだ方がそれぞれの画面でプレイできて面白いかもね。

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親父・正面(笑顔)


うぉ〜。
キャラいっぱいいるな。 

僕・正面(はなみず)


これだけいても、プレイしたことのあるゲームのキャラは半分程度・・・思い入れのあるキャラとなれば4、5人になっちゃうね・・・。

親父・正面(呆れ顔)


アメリカのプレイヤーに照準を合わせてるからだろうな。 

親父・正面(きらーん)


だが、どのキャラを使おうか、迷わなくてもすむようにというSCE側の配慮とも考えることもできる!

僕(えー)


・・・うん。
それはないよね。 

親父・正面(横目)


・・・ないな。

親父・横顔(にたっ)


まぁ、システム自体は要は「スマブラ」と一緒だ。
最大4人でプレイして、誰かがドロップアウトするまで戦い続けるだけ!
さっそくプレイしてみようぜ♪ 

psallstar_1
親父・正面(にやけ顔)


お!
トロ使うんだな。 

僕(しらんぷり)


・・・まぁ、そのくらいしか知ってるキャラいなかったしねー。

僕(失神)


うぉおおお!
トロ強い!
トロ強い!
トロが強すぎるのか・・・僕が強すぎるのか!?!?

親父・正面(あきれる)


・・・たぶん後者だ。
これ。上方向に打ち上げ続けてタイミングさえ間違えなかったら、無限コンボができるんじゃ・・・

僕(呆れ笑)


フッ飛ぶわりに無敵時間とか、ほとんどないからねー。
上方向に打ち上げ続けたら、基本的に無限いけそうだよね。 

親父・正面(あきれ顔)


これ、日本のサーバーでオンライン対戦とかしたら、全員トロの壮絶なクローン戦争が起きるかもな。

僕(しらんぷり)


日本に人気のキャラクターがそのくらいだしね。
もう、「トロ バトルロイヤル」でいいかもね。 


プレイステーション オールスター バトルロイヤル


『プレイステーション オールスター バトルロイヤル』はPS3とPS VITA向けに2013年1月31日にSCEから発売されたアクションゲーム。
このレビューでは、購入したPS VITAに限定してレビューをしていく。

スマッシュブラザーズのような半視点固定型の対戦アクションゲームで、最大対戦人数は4人。オンラインでの対戦も可能である。

基本的なルールは相手とキル数を競うもので、スマッシュブラザーズのように落下による死ではなく、必殺技を用いなければキルすることはできない。


演出

演出は悪い。

それぞれのキャラクターにシナリオや、ぞれぞれにエンディングが用意されているのは良いことなのだが、レンダリングし終わったCGの一枚絵に声を当てるという紙芝居形式。
臨場感に欠け、話も盛り上がりのないまま、短すぎるシナリオはよくわからないまま終了する。
唯一の救いは、シナリオが短いためプレイの邪魔にはならないということくらい。ただ、ここまで雑に仕上げるならば、いっそのことシナリオを完全廃止したほうがよかったように思えた。

戦闘パートでは、必殺技ゲージを最大まで溜めて必殺技を使うと結構豪華なリアルタイムレンダリングの映像が流れる。
しかしながら、必殺技をいかに使うかというゲームコンセプトが故、同じムービーを何度も見ることになってしまう。必殺技のたびに何度も同じムービーを見せられるのは少々苦痛。


操作性

操作性はほぼ満足。

×ボタンでジャンプ、○△□ボタンで攻撃し、必殺技ゲージを溜めて、頃合いを見計らってRボタンで必殺技。
基本の操作は簡単で、特に練習がなくても連打である程度対応することができる。

簡単な操作ながら、コマンドには奥深さがあり、空中状態での攻撃やスティックの入力方向の違いによる攻撃の変化など、キャラクターを使い込めば使い込むほど的確で強力な攻撃が可能となっている。

ゲームでの操作性は良いのだが、メニュー周りに荒さが目立つ。
少し分かりにくいメニューの選択肢は、慣れていけばなんとかなるのだが、若干レスポンスが悪い。
もう少しだけ、スムーズに動くメニューであれば操作性に関しては、文句なし!

ロード時間は、そこまで長くはない。
もちろんマップが変わるごとにロードが入るのだが、1つのマップを読み込むためにかかる時間は5秒強程度。そこまで気になることはない。

チュートリアルもちゃんと用意されている。また、先にPS3版を購入しプレイ方法を理解しているユーザーはチュートリアルをスキップできるという親切仕様。
説明書を読まなくても、すぐにゲームを楽しむことができる。


オリジナリティ

オリジナリティもなにもなく、コンセプトからデザインに至まで、完全にスマブラのパクリ。
ここまで潔くコピーすると、いっそ清々しさすら感じるものの、実際プレイしてみると劣化版スマッシュブラザーズとしか言えない仕様に少々がっかりさせられる。

本作はスマッシュブラザーズとは異なり、落下による死亡数をカウントする訳ではなく、相手に与えるキル数で勝敗を競う。ここが唯一のオリジナル要素。
キルをする方法は1種類で、必殺技を使うのみ。
必殺技を使うためには、ゲージを溜める必要があり、そのために攻撃をしていく。
ゲージは3段階まで溜めることができ、ゲージのレベルが上がればば上がるほど、必殺技の有効範囲を広げることができる。

このゲームシステムが、盛り上がりに欠けてしまうように思えた。
相手よりも少しでも早くゲージを溜めて必殺技を使うことが、勝利への方程式。
それゆえ、対戦の目的がとにかくゲージを溜めることのみになってしまう。

例えば3人で対戦してCPUを1人混ぜると、強いユーザー同士が対戦する必要はさらなさらなく、必然的に弱いCPUにプレイヤーがたかる。
例えば4人で対戦すると、その中でも強い3人は弱い1人にたかり、フルボッコにしてゲージ集めの作業に没頭。
どうせ通常攻撃では相手にダメージを与えられないため、同じレベルのプレイヤーがリスクを犯して対戦する必要は全くない。したがって対戦相手の中で誰が一番弱く、ゲージ集めに適しているのか、探し当てるゲームになってしまう。

また、相手を倒す方法が必殺技に限られてしまっているため、必殺技の誤発が対戦の致命的なミスになってしまうのも問題。
対戦相手が必殺技の有効範囲から華麗に逃げ、不発に終わってしまうなら盛り上がるのだが、間違ってRボタンを押してしまったり、レベルが足りていないことに気づかないまま必殺技を使ってしまったりすると致命的。ゲージ集めはなかなかに大変なため、取り返しのつかないミスとなり、敗北を覚悟するしかなくなってしまうことも多々。

ほとんどスマッシュブラザーズなのにもかかわらず、唯一のオリジナル要素である対戦システムが、ゲームの盛り上がらない要因のボトルネックになってしまっている。
それならば、完全にコピーしてほしかった。


グラフィック

戦闘のグラフィックは良いのだが、メニュー周りのグラフィックには課題が残っている。

戦闘のグラフィックは良い。
据え置き機よりも圧倒的に小さいPS VITAの画面でも、しっかりとキャラクターの場所が分かる。
また派手な演出の際にも処理落ちやコマ落ちはなく、スムーズに動く。
カメラがアップになってもキャラクターは綺麗で、据え置き機と遜色はない非常にクオリティの高いグラフィックに仕上がっているように感じた。

ただ、メニュー周りに難が残る。
とにかくローカライズが雑な印象で、日本語のフォントが浮きまくっている。
フォントデザインの安っぽさもさることながら、全体定期にフォントサイズが小さすぎる。開始直後のチュートリアルの文字から解読困難で、フォントの大きさを倍にしてほしいくらい。

また、メニューのボタンのデザインやロード中のマークなども安っぽく、もう少し丁寧に仕上げてほしかった印象を受けてしまった。


サウンド

サウンドは良い。

スマブラのように派手に編曲した楽曲を収録しているわけではなく、オリジナルサウンド。
懐かしい楽曲を当時のまま聞くことができる。
懐かしいマップ背景とも相まって、ファンには嬉しいサウンドになっている。

唯一の難点は、そもそも思い入れのある作品が収録されていないところくらいだろうか。
それは個人的に、今までプレイした作品数が少なすぎるためだと思うので評価には反映できないのだが、もう少し日本人になじみのある作品を選ぶことはできなかったのだろうか。


満足度

結構期待していたが故 その反動というのもあるかとは思うが、満足度は低い。

先述したキル数を競うゲームシステムに加え、全体的なバランスの悪さも目立っている。

キャラクターごとに戦闘能力に大きな能力差ができてしまったのも、その1つ。
ある程度クセのあるキャラクターがいた方が面白さが増すのは間違いなく事実ではあるが、どう考えても誰も使わないであろうキャラも存在する。さらにキャラクターの、日本における知名度格差の問題も相まって、結果 同じキャラクターだらけの対戦になること間違いなし!

さらに、戦闘に関してはキャラクターが吹っ飛びすぎという問題がある。
スマブラでいうところのダメージ80%程度の状態で戦闘している感覚で、少しの攻撃でも大きく吹っ飛んでしまう。
必殺技ゲージを集める為に、弱いプレイヤー相手に攻撃しまくることになるが、予想以上に吹っ飛んでしまうため、吹っ飛んだ相手を追いかけ続けることになる。ゆえに、対戦ゲームがいつのまにか鬼ごっこと化し、吹っ飛ばした敵を拾いにいく行為に作業感を感じてしまう。

また、ダウンロード販売に関しても少々不満。
『グラビティデイズ』より「キトゥン」が。『STARHAWK』より「エメット」がダウンロード配信されている。
北米では無料期間があったのだが、日本ではそれぞれのキャラクターが450円。2013年3月27日まで期間限定でセットで600円でダウンロード販売される。
この価格には、少し割高感が否めない。
キトゥン目当てで買った自分としては、半分くらいを占めるいらないキャラクターを全部首にしてもいいから、最初からキトゥンを入れてほしかった。そうでなければ、もう少し気軽に買える価格設定にしてほしかったところ。


総評

スマブラという分かりやすい比較対象があるがゆえ、荒さばかり目立ってしまうゲームになってしまったように思える。

そもそも日本向けではない仕様なのはいいとして、演出やメニュー周りが雑で、ゲームシステムそのものにアラさが目立つ。
ただPS VITA版は4980円(DL版は3900円)。PS3版は5980円(DL版は4900円)と、価格は良心的。新作ゲームがこの価格ならあまり文句は言えない。

しかしながら本作をPS VITAでアドホック対戦しようとすると人数分購入する必要がある。このクオリティのゲームを人数分購入するのはもったいない。
どうせ買うなら、PS3版をオススメする。(PS3版はプレイしたことがないので比較はできませんが、同じクオリティであると想定して、PS3版をオススメします)

コアなプレイヤーにとっては不満の残ってしまう内容にはなっているものの、操作は誰でも理解することができるくらい簡単で、ルールも単純。それゆえ、あまりゲームをプレイしないライトユーザーは結構楽しんでプレイできるはず。
また、ゲームのルールを理解し勝ちやすい戦い方を学習するまでは、けっこう楽しくプレイできたことも事実。決してクソゲーではない。

長く遊ぶことはできないと思うが、PS VITAタイトルでは数少ないパーティゲームとして一定の存在感はある作品。
気になる人は、ぜひともプレイして作品の出来ばえを確かめてみてください。


6角形プロジェクト



プレイステーション オールスター バトルロイヤル

プレイステーション オールスター・バトルロイヤル

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