トップ画像10月24日2012年9月27日発売
PS VITA『イース セルセタの樹海』
ゲームレビュー
親父・正面(笑顔)


これやろうぜ!これ!

僕(普通)


PS VITAで発売された、『イース セルセタの樹海』かぁ〜。
久しぶりのRPGだね! 

親父・横顔(むっつり)


思えば懐かしい・・・
『イース セルセタの樹海』の元になった『イースⅣ』は、当時遊びまくったぜ・・・

親父・横顔(疑い)


・・・ハドソンとかがライセンス開発してたから、PCエンジンやスーファミには発売されたんだが、セガハードからは発売されず・・・。
楽しいゲームなんだが、メガドラで発売したらもっと楽しくなるのに・・・と思いながらプレイしいたのが、昨日のようだぜ。 

僕・正面(しら~)


難儀なこと考えながらプレイしてるんだね・・・面倒な人。

僕(へー)


というか、今回の『イース セルセタの樹海』って、『イースⅣ』の移植なの?

親父・正面(通常)


新作のようなリメイクだけどほぼ新作だ。

僕・正面(はなみず)


・・・日本語でお願いします・・・。

親父・横顔(通常)


まぁ実のところ、俺もよく分かってない。
やってみた方が早そうだ。
それじゃあ、さっそくプレイするぜ!

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僕・正面(猫目)


グラフィックは、思ってたより綺麗だね!
少し全体に霧がかかってるようにモヤッとしてる感じはするけど、PSPとは比べ物にならないくらい綺麗だし! 

僕(えー笑)


おおお!
しかも、戦闘が爽快感あって良い!
アクションRPGとは思えない爽快感!

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親父・正面(あきれ顔)


はは。
・・・お前も、見るところがまだまだ甘いな。
このゲームの新の魅力は、そこにはない! 

僕・正面(うるうる)


え? 
戦闘以上に見るべき場所って・・・他にあるの? 

親父・正面(激怒)


このゲームの最大の魅力・・・それは、この主人公のモテモテっぷりだ!! 

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親父・横顔(ほー)


イースの主人公って、毎回よくモテるよなぁ・・・
ついつい俺の若い頃と重ね合わせてしまう。
感情移入しやすいわー。

僕・正面(しら~)


・・・さりげない歴史の捏造は辞めようね。

親父・正面(にやけ顔)


まぁモテる主人公といい、この戦闘システムといい、イースは本当に王道から外れないよな。
ある意味 保守的なんだが、ある意味 鉄板の安心感だ。 

僕(呆れ笑)


こういう、絶対にファンを裏切らないゲームも必要だよね!

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親父・正面(笑顔)


ああ。
今のところ、大きな不満点も無いし、かなり安心して遊べるぜ。 

親父・横顔(むっ)


唯一の、ツッコミたい所と言えば・・・ボイスか。

僕・正面(慎重)


ボイス?

親父・正面(にやけ顔)


ああ。
この『イース』の魅力・・・とくに、このゲームの元になったPCエンジン版『イーズⅣ』は、アニメーションとボイスが最大の魅力だったんだ!

親父・正面(馬鹿顔)


・・・が・・・

親父・正面(おい!)


・・・ぶっちゃけPS VITA版より、PCエンジン版のほうが喋ってるし!
なんで、十数年の時を経て、台詞数減ってんのさ!

僕(唖然)


・・・。

親父・横顔(泣き)


PCエンジン版は主要なイベントはフルボイス!
対して本作は、主要イベントでもたまにボイス無し・・・

僕(むっ)


確かに、いくらVITAがカートリッジ式だとしても、CD-ROM2よりかは容量に余裕があるよね。
もう少し、頑張ってもいいかも・・・

親父・正面(にた笑)


だがまぁ、あえて台詞数を減らすことによって、家庭内での会話を助長するというファルコムの心意気!
そこに痺れる、憧れる!
ついて行くぜ!俺たちのファルコム!

僕・正面(じと目)


・・・ファンって、どこまでもポジティブに考えるよね・・・






【イース セルセタの樹海】

2012年9月27日にPS VITA向けに発売されたアクションRPG『イース セルセタの樹海』。
開発は「軌跡」シリーズなどでお馴染みの日本ファルコムで、本作は日本ファルコムのPS VITA参入作品でもある。

ゲームジャンルは
他のイースシリーズと同様に、本作も王道的なアクションRPG

また本作は、過去に他社でライセンスされた「イースⅣ」の自社リメイクにあたるのだが、ストーリーは僅かに名残があるのみでほぼ別物であり、完全な新作と言って過言ではない。


演出

演出は可もなく不可もなく。

主人公アドルは冒険のさなかに記憶を失っており、再び冒険をすることによって記憶を取り戻していくというところからストーリーが始まる。
主人公が記憶喪失になっているところから突然始まるため、主人公も含めユーザーも何が起きてるのか分からないが、主人公の記憶が戻っていくとともに プレイヤーも話の全貌が徐々に分かっていくという洒落た仕様になっている。

ちなみに、本作はプレイの途中で選択肢が頻繁に出るが、その選択によってストーリーに大きな影響を与えることはなく、実質一本道のシナリオである。

シナリオは主人公目線で展開され、早すぎず遅すぎず話が展開して行くため、ユーザーが置いてけぼりになることはなく、感情移入しやすい。

また、
オープニングアニメーションを含め全体的に控えめな演出が目立ち、各イベントシーンが長すぎてテンポが悪なる、ということもない。
アクション主体ということもあってかなりサクサクとプレイすることが出来る。

各キャラクターはかなり個性的に書き分けられていて好印象。
1人のキャラクターを長く使うことになるので、自然と愛着が湧いてくる。
ただ、キャラクターのボイスは一部イベントのみフルボイスで、あとはセリフの一部のみボイスありだったりと、他のシリーズと比べても だいぶあっさりとした印象。
シリーズの魅力の1つでもあるので、ここは妥協せず、フルボイスにする意気込みで しっかりと手がけて欲しかった。


グラフィック

グラフィックはシリーズの中では相当良いが、PS VITAの他の製品と比べると中の中程度のクオリティ。

解像度が高いので細かいところまで非常に綺麗に見えるが、逆に粗が目立つようになってしまっている。
全体的に霧がかかったようなソフトフォーカスが目立ったり、影が荒かったりする部分が気になってしまう。
それと同時に、エフェクトは若干 弱い印象を受けた。もう少し派手なエフェクトを使えば、さらに爽快感が増すのではないだろうか。

また、キャラクターに関しても難が残り、
指が動かなかったり、全体的にポリゴンが少なかったりと、少し前時代的な印象を受けてしまった。
背景の書き込みが素晴らしかったが故に、どうしてもローポリゴンの粗が目立ってしまう。
加えてキャラクターのモーションは全体的にどこかぎこちなく不自然。イベントでの身振り手振りは違和感を感じた。


サウンド

音楽は素晴らしい。

作曲はファルコムのサウンドチーム「Falcom Sound Team jdk」。
ロック色が強く、メロディアスでノリの良い曲が多い。特にフィールドの音楽は爽快感とも相まってテンションが非常に上がる。

曲目に関しては「イースⅣ」のリメイクといった感じが強く、新曲はあまり無い。
最近のRPGと比較すると曲数がやや物足りなく感じた。


オリジナリティ

オリジナリティは低い。

ゲーム開始時から主人公が記憶を失っているというのは新鮮ではあるが、基本的にストーリーの展開は王道で、最近のゲームと比べてしまうと、やや展開が分かりやすすぎるかもしれない。

アクションは3人のパーティ制。
キャラクターの攻撃はそれぞれ敵に対する相性が異なるので、時々操作キャラクターを交代して進めていくというスタイル。
本作から、新たに背面タッチパネルで味方AIへの指示ができるという機能が搭載されたが、動きはかなりアバウト。
命令しても気の向くままに自由に行動してしまうので、ここぞという時は自分で操作したほうがいいという始末。せっかくの新機能なので、もう少し使える機能に仕上げて欲しかったところ。

その他、背面タッチパネルで操作したり、一部イベントでは画面タッチを必要とされる場面がいくつか出てくるが、どれもぎこちなく、無理やりとってつけた感が否めないのが残念。


操作性

操作性の満足度は高い。

左のアナログスティックもしくは十字ボタンで移動、◯で攻撃、×で回避、□で操作キャラ交代、△でガードとなっている。
これらはキーコンフィグで変更することが可能。
キャラクター固有技の「スキル」はRボタンと○□△×の各ボタンとの組み合わせで発動するが、きちんとRボタンを押してないと誤操作をしてしまうので注意が必要である。
基本的にはガードと回避をしつつ、攻撃するスタイルとなる。ジャンプ等はない。

システムメニューはスタートボタンで開くが、直接画面上のアイコンをタッチすることで開くことが出来る。
これにより、すぐにアイテムを使用したりマップを確認したりできるので非常に快適。
特に戦闘中は即座に開く必要があるので嬉しい機能である。
なお背面タッチパネルを使用することがあるが、使いにくさも相まってほとんど使用しなかった。

ロード時間はほぼ無し。
マップ間のロードもほぼ無く、画面が二秒ほど暗転する程度。
広大なフィールドを縦横無尽に駆け巡る事ができるので爽快感は◎

カメラ視点は固定だが見にくいといったことはなく、アクションに集中することが出来、個人的には悪い印象は受けなかった。

マップは通過したエリアのみが表示されていくスタイル。
また本作は、人跡未踏の樹海の冒険・探索というコンセプトが故に、マップ達成率に応じてイベントや報酬がある。
これにより、隅々まで探索する楽しみがあり、たとえ
間違えた道にも意義が与えられることになる。不要なストレスがかからずこのシステムにはかなりの好印象。

さらにマップのシステムが非常に親切であり、多少視界の外にあってもアイテムやイベントがある場所も表示してくれる。
カメラ固定ゲームにありがちな「物に隠れてアイテムの存在がわからない」といったことがなく、迷子になったりアイテムを取り忘れるなどといった事が無くなった。


満足度

満足度は「無難」という言葉が一番適切。

キャラクターの移動速度が速く、アクションの爽快度がとにかく高い。
その反面、戦略性に乏しく、難易度がだいぶ易しい印象を受ける。
ノーマルで始めたが雑魚戦やボス戦でもゴリ押しで何とかなってしまい、初見で詰まることは殆ど無かった。

さらに気になるのは処理落ち。敵が4,5匹も居ると若干動作が重くなった。
また味方AIの挙動が時折怪しく、壁に引っかかって高速移動し始めるのも気になる所。

このように悪い点もいくつかあるが、基本的につくりは無難で堅実。
安心して遊べる作品には仕上っている。

また、アイテムの取りこぼし、遠距離移動の煩わしさ、ストーリ進行の忘れなど、RPGにおけるストレスの要素を解消することに成功しているのは好印象を受けた。
今後発売されるRPGのゲームデザインにも少なからず影響を与えるはず。


総評

ストーリーやアクションはとにかく王道。

とにかく王道で無難な作りを追求しておきながら、今までのRPGには解決する事のできなかったRPG独特の不快感を、解消することに成功した意欲作でもある。
快適さに関しては徹底的に追求されており、ロード時間や操作性などから始まり、メニュー周りや、アイテムの取りこぼしにいたるまで、PRGにありがちな問題点もほとんど克服することに成功している。

広大なフィールド探索も「地図の作成」という目的のためという意味付けがなされているため不快感を感じることはなく、この壮大な目標が やりこみ要素に直結している。

難易度は、低めに設定はされているので、
ゲームが苦手なライトユーザーでもプレイすることが可能。
難易度が設定は、ゲームのプレイ中に変更可能なため、アクションゲームが苦手でなければハードで始めてから様子を見ることを個人的にはおすすめしたい。

また、このシリーズは基本的に一作で完結するので前作を知らなくても全く問題はない。
老若男女が
安心してプレイができる、王道なアクションPRGがやりたい人や、マップを隅々まで探索するのが好きな人向けの、おすすめの一品。


6角形プロジェクト



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