トップ画像9月1日2012年8月30日発売
PS VITA『初音ミク Project DIVA f』
ゲームレビュー
親父・横顔(通常)


きたぁあああ!! 

僕(ニコッ)


ついに『初音ミク Project DIVA f』がPS VITAで発売されたね!

親父・正面(にた笑)


セガの女神様、兼 守護神であるミク様の最新作だ。

僕(えー)


いや・・・・べつに、初音ミクってセガのものじゃないんだけどね。
バンナムとかでもキャラとして出てるし・・・。 

親父・横顔(疑い)


ミクだって、どうせならセガで働きたいに決まってるだろ。 
そうにきまってる。 

親父・正面(笑顔)


というわけで、さっそくプレイしてみるぜぃ!

003
親父・正面(乱心)


うぉおおおお!!
綺麗!ただでさえ綺麗なミクのご尊顔が、さらに綺麗! 

僕・正面(ほえ?)


確かに、これは凄いね・・・
グラフィックが綺麗というよりも、これだけ多くのオブジェやキャラクターが同時に動く・・・っていうのが凄いかも。
エフェクトとかも、すごい迫力だね! 

親父・正面(呆れ顔)


・・・ま。
ゲームを遊んでるプレイヤーは譜面を追うので忙しくて、それどころじゃないんだけどな。

004
僕・正面(うるうる)


あ!
星形のマークが出て来たよ? 

親父・正面(にやけ顔)


これが、本作から初めて登場した「スクラッチ」という新しい操作だ。
その星形のマークが出た時は、画面を擦るようにタップするサインだ。 

僕(普通)


この星をタイミングよくスクラッチすればいいんだね。

親父・正面(メガネ破損)


うぉッ!
星が大量に出て来たぞ!!! 

親父・正面(おい!)


うぉーーーやっべーーー指ツルーーー!!

僕(唖然)


親父、それ。両手を使ってスクラッチすればいいんじゃない?

親父・正面(目細く)


あ。
そうか。
片手の親指だけでスクラッチする必要はないのか。 

僕(えー)


知能指数が猿並みだね。

親父・正面(メガネ破損)


ちょっと縛りプレイしてみたかったんだよ!

004-1
僕(普通)


DIVAルームだってー。
これはシリーズおなじみだねぇ。

親父・横顔(むっつり)


初音ミクとイチャイチャできるお部屋だな。

親父・正面(にた笑)


うぉぉおおおお!!!
初音ミクに、おさわりができるじゃねぇか!!! 

親父・横顔(通常)


うぉぉおおおお!!!
初音ミクの背中をさすれるぞ!!! 

僕(呆れ笑)


・・・親父が、このブログで切に願って来たことが、実際に叶ったね。

親父・横顔(SEGA)


きっと、心優しいセガの社員の皆さんが、このブログを見てくれて、急遽搭載してくれたに違いない。
俺のセガ愛が通じたか・・・。 

僕・正面(しら~)


・・・多分違う。

親父・正面(あきれる)


あれ?
でも、なんかミク、嫌がってるぞ。 

僕(えー)


そりゃまぁ、知らないオッサンに背中さすられて喜ぶ人は少ないだろうね。 

親父・横顔(むっ)


・・・信頼度上げて、いつの日か背中をさすると頬を染めて上目使いでこっちを見上げるように調教するしかないか・・・。

僕・正面(じと目)


たぶんね・・・いくらセガでも、そんな面倒なプログラムは組んでないと思う。



【初音ミク -Project DIVA- f】


2012年8月30日にPS VITA向けに発売された『
初音ミク Project DIVA f』。価格は7329円。
本作は今までPSPで展開していたシリーズで、PS VITAにプラットフォームを移して初の作品なっている。
「歌うようにボタンを押す」というコンセプトで、初音ミクやその他のボーカロイドが歌う曲とPVに合わせて、指定通りのボタンをタイミングよく押していくリズムゲーム。


操作性

操作性は良好。

基本の操作はシリーズを通して共通で、◯×△□のターゲットが現れた際、それに応じたボタンを入力する。さらに、これらのボタンと十字キーを同時に押したり、長押ししたりする事で指定通りに演奏をして高得点を狙って行く。

さらに本作からは、これらの操作の他に「☆ターゲット」という新しいターゲットが加わった。これは画面、もしくは背面をスクラッチすることによって操作する事が出来る(画面をタッチを使用するか、背面タッチを使用するかは設定によって変更可能)。
個人的にはこの「スクラッチ」は面白い追加要素であると感じた。
今までのシリーズでは、どのボタンを押しても同じ音しか成らなかったが、音色の違う「スクラッチ」という新しい操作性を導入する事により、演奏にメリハリが生まれた。
『太鼓の達人』でいう「ドン」に対しての「カッ」であったり、『ビーマニ』でいうターンテーブルのような役割を果たしてくれている。
また、感度も非常に良く誤タッチは少なく、譜面にはまとまって配置されてることが多いので、ボタンと画面との指の切り替えが忙しくて疲れるという心配もない。さらに、通常のターゲットよりも判定領域が広くとられているため、連続で成功して気持ちが良い。
賛否の分かれる追加要素であると思うが、否定派の人はプレイした時間が短い可能性もある。否定的な感覚を持ってしまった人はぜひ我慢してしばらくプレイしてみて欲しい。

メニュー周りの操作性はすこぶる良好。
迷う事はなく、タッチパネルでもボタン操作でもどちらでも操作が可能なため、直感的に操作する事ができる。

またチュートリアルは非常に丁寧に作られている。
ことあるごとに「はちゅねミク」が登場して操作方法を説明してくれ、SELECTボタンを押せば その説明は何度でも見る事が出来るという親切仕様。

本作は、前作までと比べてタッチパネルが使えるようになったため、自分でPVを作れるエディットモードの操作が使いやすくなった。
ただ、せっかくタッチパネルが使用できるようになったのだから、もう少し直感的なインターフェイスを用意して欲しかったところ。エディットモード自体は充実度しているのにも関わらず、ボタン操作でのチマチマした操作が敷居をあげてしまっているように感じた。
このモードに関してだけは、もう少しインターフェイスのブラッシュアップの必要性を感じる。

ロード時間は全体的に長め。とりわけ楽曲が始まる前は10秒前後待たされてしまう。
しっかり計測したわけではないが、前作までのロード時間とほとんど変わらないはず。せっかく新ハードになったので、もう少しロードを早くしてほしかった。
だが、一度メモリーにデータを展開すれば、あとは何回楽曲をかけ直してもロードをすることはなく、その点に関しては好印象。
様々な絵師さんが描く綺麗なロード画面にも注目。


演出

演出は前作よりもパワーアップしていて好印象を受けた。

本作で新たに加わった演出の特徴として、譜面中の分岐がある。
一定条件をクリアーして、楽曲の途中に出る大きな☆ターゲットのスクラッチを成功させることで、演出が分岐。大量の紙吹雪が待ったり、ダンサーの数が倍増したりと、通常よりもド派手な演出になるという仕様。
本シリーズは、踊っているキャラクターや背景は全てリアルタイムレンダリングで表示するというのが特徴だが、プレイヤーはキャラクターを任意で動かす事が出来ず、モジュール(衣装)の変更程度しか干渉することは出来なかった。正直、わざわざリアルタイムレンダリングをしなくてもプリレンダリングのムービーを流すだけで十分ではないかと感じていたが、本作で分岐の概念が登場してから評価が一遍。リアルタイムレンダリングにしかできない演出方法に好印象を持った。
プレイヤーのミスが少なければ少ないほど派手な演出になっていくことで、今までの作品には無かった高揚感と緊張感が楽しめる。

また、前作まで2人までだった表示されるモジュール数が3人になったのも、演出における大きな進化。
今までは2人でデュエットしかできなかったが、本作からは
ボーカロイド達がアイドルグループのようにが立ち回る場面が多々あり、演出の幅が広がっている。

シナリオなどは全く存在せず、純粋にリズムに合わせてボタンを押すのみ。
ボーカロイドとの掛け合いを求めている場合は、別のゲームを購入する事をオススメする。


オリジナリティ

細かい点の改良や要素の追加が積み重なり、オリジナリティは想像以上に高かった。
シリーズを遊び尽くした人でも、かなり楽しむ事ができる内容に仕上がっている。

先述したスクラッチ要素や分岐、最大モジュール数の変更だけでなく、AR機能なども新たに搭載されている。
これはパッケージに同梱されているARカード(カードといってもペラ紙1枚)を使用して、現実世界とバーチャル世界を融合。PS VITA付属のカメラで取り込んだ画像に初音ミクの3D映像を合成することができる。
ソニーが開発したスマートARで取り込むため、かなり激しいカメラ移動でもしっかりと処理され、完成度の高いARライブを楽しむ事が出来る。
ちなみに、余談だが頑張ればパンツ見えます。

また、新要素でなはいもののエディット機能は飛躍的に進化を遂げた。
エディット機能は自分でPVを作れる機能だが、この機能は本編をも越えるほどの奥深く面白い内容になっており、慣れてくると元々搭載されているPVと同程度のクオリティの映像を作る事ができる。一般に使われているMMDモデルを使うよりも遥かに高クオリティなPVを作る事が可能なほど。
用意された素材からチョイスをしていくだけではあるが、
ターゲットの配置や出現のタイミングはもちろん、カメラワークなども座標をコンマ単位で調節することができる。
PS VITAにプラットフォームを移し アナログスティックが2本使えるようになった事により、カメラワークの設定などが直感的に行えるようになった。またタッチパネルの使用ができるようになったことにより、タイムラインの移動もスムーズに行えるようになっている。
その他にも、前作までと比べて 極めてたくさんのモーションやアクセサリーなどが用意されており、表情や指の形、口の形や目線までも設定できるようになっている。

しかし、前作のインターフェイスを踏襲したためか、いまいち直感製に欠ける操作性に仕上ってしまった。慣れれば思った通りの動きができるのだが、慣れるまでに数時間の時間を要する。せっかく面白い機能なのに、使えるようになる前にユーザーが見切ってしまうのではないかと心配に。
本作からは、オンライン上で公開できるようになったため、今まで自己満足だけで終わっていた製作が、作品として日本中のユーザーに見てもらう事が可能になった。他人が作った作品をプレイできるようになったことで、本編をやり尽して飽きても、次々と産まれる新しいPVで楽しみ続ける事ができるようになる。
『リトルビックプラネット』を彷彿とさせる自由度の高いクリエイト機能を持つこのモードは、本作の価値を何倍にも高めているように感じた。
本編とは関係のない地味で目立たない機能に本腰を入れて製作し、むしろ本編よりも面白くなってしまっているところは、やはりセガゲーである。

そして、ミクや他のボーカロイドと個室でイチャイチャできる「DIVAルーム」もパワーアップして搭載。
タッチパネルを使って文字通り触れ合うことで、ボーカロイドとの信頼関係を築いて行くモード。
記念日などには様々な演出が会ったり、機嫌がいいとミクがゲームに誘ってくれたりと、オマケモードにしては作り込まれている。制作者の溢れんばかりのミクへの愛が伺える。


グラフィック

グラフィックは非常に綺麗なグラフィックだが、全体的にぼやけたような絵柄になっている。

他の日本製のPS VITA作品と比べても、トップ集団に入るほどのハイクオリティなグラフィック。とりわけ。無双シリーズもビックリの大人数のバックダンサーが初音ミクの後ろで踊ったり、凄い量の紙吹雪が舞う表現には圧巻。
さらに、複数の光源をしっかりと複数の動くモデルに反映させたり、処理して処理の重たいリムライト処理をなどをいたるところに使っていたりと、光源処理にも極めて力をいれていることが伺える。

ただ、やはり気になるのはメガドライブを彷彿とさせる少々ボヤけたグラフィック。
メニューや文字などはクッキリと表示されるのだが、3Dポリゴンは全て水彩画のように境界線が曖昧になっている。もしかしたらジャギを抑えるためにフィルターをかけているのかもしれないが、それにしては強すぎるように感じた。
誰もが気になる部分であると思うので、次回作では改善を求める。

グラフィックの向上のみに目がいきがちになるが、モーションなども前作とは比べ物にならないくらい細かくなっている。
目線や指先までしっかりと作られており、様々な表情をみせてくれるようになった。

ボヤけを除けばグラフィックに関しては丁寧に作り込まれていて、極めて高水準に位置するクオリティ。
据え置き機のPS3に肉薄する、圧巻のグラフィックに仕上っている。


サウンド

サウンドのクオリティはさすが。

楽曲数は全32曲収録されている。前作のextendと比べると曲数こそ劣る物の、楽曲は被っておらずシリーズをカスカスになるまでプレイした人でも、新鮮な気分で楽しむ事が出来る。

ただ新鮮な気分で遊べる一方、前作で好みだった曲はプレイが出来ない。
割り切るしかないが、できることならば人気のある曲だけでもダウンロード配信をしてほしいと感じた。

楽曲は様々なクリエイターが手がけており、1つ1つ毛色の違った作風を楽しむ事ができる。


満足度

満足度は極めて高い。

新しいプラットフォームへの移行を少々心配はしていたのだが、ふたを開けてみれば しっかりとした正当進化。
シリーズ最高傑作と言っても過言ではない安定感と高いクオリティに仕上っている。

個人的にシリーズを通しての不満点は、演奏されている楽曲と、プレイヤーが演奏する打音の融合性が乏しい点である。
音ゲーの定義にもよるが、少なからず音ゲーは正しいタイミングでターゲットをマークすると、用意された楽曲がさらに音飾されて、まるで自分が演奏しているかのような快感を感じることができるという点がゲームデザインの核である。
音ゲーは、用意された伴奏の上にリズムを乗せていくことで、セッションをしているような感覚が楽しいのだと思うが、本作は
「歌うようにボタンを押す」というコンセプトになっている。
「ターゲットをマークすると歌が流れる」というゲームデザインになっているため、音飾を楽しむというよりも、「ターゲットを逃して歌が途切れないように頑張る」という、取り様によっては消極的なゲームデザインに仕上ってしまっているように感じる。
ターゲットの配置をリズミカルになるように工夫したり、ボタンによって出る音色が変わったりするだけで、グッと楽しくなると思うのだが いかがなものだろうか。

とはいいつつも、このシリーズは極めて楽しい。
初音ミクを知らない人でも、音ゲーが好きでない人でも楽しむ事が出来るように仕上っている。
本作をオススメできないのは、初音ミクも知らずに、かつ音ゲーも好きでないという人くらいかもしれない。

様々な難易度が用意されているため、自分にあったレベルでプレイをすることができる。
しかし、完全なオールクリアーを目指そうとすると、その難易度はもはや鬼畜。
さらに他の音ゲーと比べても、判定はかなりシビアな部類のため、
単なるキャラゲーでは終わらない、音ゲーとして かなり噛みごたえのある作品に仕上っている。


総評

購入前にボリュームに難があると感じるユーザーもいるかもしれないが、それは数字上の話で、実際にプレイしてみるとかなりのヤリ込み要素に驚かされる。
プラットフォームを移して1作品目だというのにも関わらず、その完成度は極めて高く、暫定ではあるもののシリーズの最高傑作と言っても過言ではない出来映えに仕上っている。

まじめな音ゲーであると同時に、おちゃめで遊び心に溢れた一面もある。そう、セガだから。

少々グラフィックがボヤけていたり、せっかくのエディット機能でタッチパネルを操作性に生かし切れていなかったりと、部分的に惜しい部分も見受けられるが、おおむね満足のいくクオリティ。
想像していた物よりも、遥かに素晴らしい作品に仕上っていた。

トロフィーは数は多くはなく、取得しやすいのだが、取得条件が分かりにくいためフルコンプまでには結構な時間を要するはず。

前述したように、エディット機能でオリジナルPVを製作したり、それをオンラインで公開したり、他の人が製作したPVをプレイする事も出来る。
また、今後様々なコンテンツ配信があるとのことなので、かなり長い間プレイする事ができる作品。

キャラクターが全面に出がちだが、初音ミクを知らなくても、音ゲーが苦手でも、楽しむ事の出来る珍しい作品。
シリーズでも随一の完成度を誇っているため、『初音ミク Project DIVA』シリーズのファンは絶対に手に入れておきたい作品に仕上っている。



6角形プロジェクト


初音ミク -Project DIVA- f

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初音ミク -Project DIVA- f アクセサリーセット

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