トップ画像12月21日2011年12月17日発売
PS VITA「塊魂ノ・ビ〜タ」
ゲームレビュー
親父・横顔(にたっ)


のび〜た、やるかぁ!

僕(笑顔)


PS VITAでローンチタイトルとして発売された『塊魂ノ・ビ〜タ』 だね!
この前、バンダイナムコの体験会で触らせてもらったやつだ。

親父・正面(にやけ顔)


今回は、シリーズで初めてのローンチとしての発売になる。

親父・横顔(ほー)


塊魂生みの親である高橋さんは既に退社してるから、今回は・・・

僕・正面(猫目)


のわっ!
王様がポリゴン化してオープニングで踊ってる!! 

親父・正面(メガネ破損)


・・・って、人の話を聞けよ!
かってに始めるなよ!

僕(えー笑)


それにしても、凄いなぁ・・・
王様は、一枚絵じゃないと駄目だと・・・そういう固定観念みたいなものがあったけど・・・これ、ぜんぜん違和感ないよ! 

親父・正面(にた笑)


ああ。
顔の作りとか、筋肉の突き方とか、股間の盛り方とか・・・どこからどう見ても王様だな。

僕(しらんぷり)


この、気持ち悪〜い、クネクネした動きも王様そのものだね。

親父・横顔(むっつり)


おー・・・気持ち悪い・・・

僕・正面(アヒル口)


おー・・・腰振ってる・・・

親父・正面(乱心)


いかん!
見とれてた。
やるのはゲームだ、ゲーム! 

002
親父・正面(呆れ顔)


PS VITAの性能使っても、塊魂の人間のキャラウターはカクカクなのな・・・

僕・正面(にたぁ)


いやいや!
このローポリゴンの極みこそが塊魂の良さだから♪

親父・正面(通常)


基本は、今までの塊魂と同じなんだな〜。

僕(普通)


そうだね。
今回の一番の特徴は、塊を背面タッチパネルで延ばせるところかな? 

008
僕・正面(笑顔)


広範囲に広がってるモノを、広げて一気に巻き込んだり、狭い隙間を縮めて突破したり・・・塊を自由に変形させながら進んでいくのが特徴だね。

親父・正面(にやけ顔)


背面タッチパネルを積極的に利用してるのな。

僕(えー笑)


操作に無理矢理感がないのがいいよね。
自然にプレイできて、好印象♪

僕・正面(猫目)


あ!
PS VITAにプラットフォームを移して、もう1つ特徴を見つけた!
王子がすごく小さくなるまで表示されてる! 

親父・正面(あきれる)


お・・・このゴミみたいなのが王子か・・・よく、このサイズになるまで表示してるな・・・
今までのシリーズは、塊がある程度大きくなったら真っ先に表示されなくなってたのに・・・。 

僕(呆れ笑)


ちなみに、今回もいろんな王様のワガママを聞く事になるみたい。
「巻き込む物の数を50個以内でなるべく大きくしろ」とか、町のいたるところに食べ物が置いてあって「30000kcal以内で」とか。 

親父・正面(にやけ顔)


お!
この「30000kcal以内でなるべく多くの個数巻き込め」って面白そうじゃねぇか。
やってみようぜ! 

007
僕(えー)


・・・開始10秒で終わるとか・・・。

親父・横顔(疑い)


あの、山積みになってる丸い玉は一気に個数を稼げるなー・・・って思ったんだよ。

親父・正面(青ざめ)


・・・まさか、アイスクリームの山だったとか・・・
ローポリゴンすぎて、判断つかねぇよ・・・。 


【塊魂 ノ・ビ〜タ】

PS VITA向けに 2011年12月17日にローンチタイトルとして発売された『塊魂 ノ・ビ〜タ』。
”さわって、転がして、大きくするゲーム”というゲームジャンルで、価格はパッケージ版が4980円。ダウンロード版が4480円で発売。
2012年3月31日までは、3980円でダウンロード販売される。

5cmの王子が、物に触るとくっつくという不思議な塊を転がして、王様が提示する目標サイズまで制限時間内に大きくしていくのが基本ルール。


演出

演出は非常に良い。

本作のシナリオは、すっかり だらしなくなってしまい、かつての面影をなくしてしまった王様を、王子が塊を作る事によって更正させていくというもの。
キャラクターは魅力的で、前作のような、ただ辛くあたるだけの王様ではなくなり、かつての王子想いで温もりのある、でもちょっと要求が理不尽な王様に戻っている。
ただ、スケールは足りない。
毎度王様のダイナミックさが裏目に出て星を壊してしまい、その尻拭いのために王子が奮闘する・・・というものだが、今回は王様自身の自信を取り戻すために、なぜか王子が星を作る事に。
ただ、これはこれで のほほんとしてアリだと感じた。

メインシナリオとは別に、幕間アニメ「ニート浪人生 吾朗の冒険」という物も用意されており、これも展開が面白い。
ただ、尻スボミに成ってしまっている感はあり、もったいない。最後まで妥協せずに作ってほしかった。

オープニングも非常に良い。
松崎しげるのノリノリのテーマソングに合わせて、3Dの王様が腰を振りながら踊るというもの。
オープニングの王様の衣装が変えられ、ダンスも変えられるという、需要不明の謎機能も搭載されており、力の入れ方を明らかに誤っているが、この無駄にハイクオリティなオープニングは何度見ても楽しめる。

シリーズおなじみの、ロード時間に顔が動かせる機能など、ゲームの至る所に様々な遊び心あふれる演出が施されておりゲームの魅力の1つになっているが、王様のお仕置きミニゲームがなかったのはファン的に残念。


オリジナリティ

オリジナリティは高くはない。

本作で、もっとも変わったところは、塊が延ばせたり、縮めたり出来るようになったこと。
マップなどが良く考えられており、この操作を適材適所で使っていくと、非常に効率が良く塊を作っていくことが可能で、今までのシリーズでは味わえなかった爽快感を味わう事が出来るようになっている。

その他にも、後述する新しい操作が追加されたことや、衣装や音楽などと交換できるゲーム通貨「アメ」などが登場し、前衛的な改良は見られる物の、思っているより「塊魂」。

想像の範囲を超える事は無い。
だが、逆を言うとファンを裏切らない作りに成っており、塊魂が好きなユーザーにとっては、いつものテイスト、いつもの楽しさが守られている。


グラフィック

グラフィクは可もなく不可もなく。
PS VITAの他のローンチタイトルと比べれば見劣りしている物の、塊魂を楽しむには十分のグラフィックのクオリティには仕上がっている。
携帯機での前作にあたるPSP「僕の私の塊魂」と比べると、比較にならないほど美しくなっているが、PS3の「塊魂トリビュート」と比べてしまうと、どうしても見劣りする部分も多い。

また、
「塊魂トリビュート」のように「アニメ調」や「モノクロ」など、色調が変更することはできないが、オブジェクトなどの色味がカラフル調節されており、有機ELとの相性が良い。

時々処理落ちが見受けられる物のプレイに支障が出るほどではなく、画面に表示されるオブジェの数は今までのシリーズの中でも多めに感じた。

ただ、明らかに絵のタッチが違うキャラクターが多々存在しており。それにはとても違和感を感じる。
ゴチャゴチャしていて、理由の無い意味不明のキャラクターが多々出てくるところが、塊魂の魅力の一つだが、その混沌としたキャラクターの達の中で、唯一の秩序があるとしたら 絵のタッチが同じ ということ。それを変えてしまうと、もはや闇鍋状態で、何でもアリになってしまう。そこは×

ただ、3D化された王様は必見。
今まで2Dだったキャラクターを、ここまでイメージ通に3D化したのには驚き。
モーションも驚くほど多く用意されており、どれも王様の特徴を色濃く反映した動きになっている。
作った塊大きさが規定サイズに足らず、目からビームで破壊する王様の笑顔が、未だに忘れられない。


サウンド

サウンドは相変わらずクオリティが高いのだが、納得のいかない部分も多い。

毎回、有名アーティストを起用し、無駄に力が入っている事で有名な塊魂シリーズの「ステキソング」。
本作でも例にも漏れずクオリティの高さと、存在感を放っている。
しかし、今回のステキソングには歌詞の付いていない物が多く、収録されておりイマイチ盛り上がらない。

さらに、今までの名曲のカバー曲も多く収録されているのだが、その選曲もイマイチ。

なによりも、松崎しげるが歌う曲がオープニング1曲のみというのが、ファンとしては残念。
せめてオープニングに加え、エンディングも歌ってほしかった。
いや、願わくば全部松崎しげるで良いというくらい。

コアなファンにとっては納得のいかない部分も多い物の、楽曲などのクオリティは相変わらずの出来映え。のほほんとした世界観にあった ハイクオリティな楽曲が多数収録されている。


操作性

操作性は とても良い。

PS VITAにプラットフォームを移した事により、アナログスティックが2つに。据え置き機と遜色ない、直感的な操作を可能にしている。
それだけで十分満足なのだが、本作では その他にも「タッチでの操作」と「TPSの操作」の2種類を搭載。守りに入っていないところが◎

TPS操作は非常にプレイしやすく、今まで塊魂をプレイしたくても敷居が高そうでプレイできなかったユーザーに最適。
ところが 
敷居の高さを下げると同時に、難易度も一気に下げてしまっている。二歩が可能な将棋のような感覚。ファンとしてはゲームそのもののルールが変わってしまった気がして少々違和感を感じるところも。

本作から塊を「伸ばす」「縮める」という、新しい操作が登場した。
それを文字として初めて見た時は、とって付けたような無理矢理感を感じたが、実際にプレイしてみるとその親和性にビックリ。
今までの塊魂を純粋に面白くしている。
ただ細かい指摘をするなら、塊を伸ばしたり縮めたりするのは容易なのだが、塊を元の丸に戻すときの背面タップが行いにくい。ジャンプをしたら元の丸に戻る・・・などにしたほうがプレイしやすかった気がする。

ロード時間は、ステージ開始直後に5秒強のロードが行われる程度。
ストレスはかからなく、ロード時間に王様の顔で遊べるもの良い。

メニュー周りは非常に快適。
スタートボタンを押すと、ポーズになるのと同時に、そこで操作方法の設定が出来る。
また、ステージなどを選ぶメインメニューは、タッチパネルでもアナログスティックでも、どちらでも快適に操作できるような作りになっており、このあアイデアには脱帽。完成度が高い。


満足度

満足度は可もなく不可もなく。
思っている以上に「塊魂」な作品。

”新しい操作”というところにパワーを注ぎ、操作性の改良を行った本作。
従って、特出した特徴のない作品になってはいるが、無駄に冒険をしていないおかげで、完成度の高い作品になっている。

しかしながら、圧倒的にボリューム不足。
1つのマップを2度も3度もプレイをし、隠し要素を見つけていく周回プレイを前提として作られており、とにかく先に進もうとすると2、3時間でクリアーできてしまう。
追加マップはダウンロード配信もされるが、現時点では少なく、長時間のプレイに耐えられるように作られていない。
難易度も低く、へたしたら「王様のお仕置き」を1度も見る事無く、1時間程度でエンディングを見てしまう人が出てくるやも。


総評

完成度は高く、今までの塊魂の集大成。
しかしながら、ボリューム不足なことや絵のタッチが明らかに違うキャラクターなど、いくつかの点で全体の評価を下げる結果になってしまっている。

完成度は高く、とりわけ「伸ばす」「縮める」という新しい操作は良いアイデア。
できることならば今後の塊魂に、ぜひとも搭載してほしい。
また、歌詞がない曲が多いというだけで、ステキソングの出来映えも良く、グラフィックも据え置き機と勝負できるほどのクオリティになっている。
全体的にバランスが良い。

プレイ時間で考えてしまうと4980円というのは少々割高感があるが、内容はそれ相応の出来映え。
難易度は低めで、敷居は低いため、今まで塊魂をプレイした事の無い人にぜひプレイしてもらいたい作品に仕上がっている。

ボリュームのことを考えると、今後のダウンロード配信ステージに期待して行きたい。





※このレビューは、株式会社バンダイナムコゲームスからお借りしたゲームソフトを使ってレビューしております。
本レビュー掲載は無報酬です。また、株式会社バンダイナムコゲームスは掲載内容に一切関与していません。


『塊魂 ノ・ビ〜タ』 

塊魂 ノ・ビ~タ

塊魂 ノ・ビ~タ

塊魂 ノ・ビ~タ

塊魂 ノ・ビ~タ

塊魂 ノ・ビ~タ

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