トップ画像12月20日2011年12月17日発売
PS VITA「地獄の軍団」
ゲームレビュー
親父・正面(笑顔)


おっしゃ!
今日も『地獄の軍団』プレイするぜ! 

僕(普通)


PS VITAのローンチタイトルとして発売された『地獄の軍団』だね!
今日は、協力プレイしてみよっか。

親父・横顔(ほー)


そういえば4人まで協力プレイ出来るんだったな。
やってみるか。 

親父・正面(にやけ顔)


まぁ、俺の方が進んでるみたいだし、グイグイ引っ張って行ってやるよ。

015
僕(呆れ笑)


このゲーム、ピクミンかと思ったら、結構違うよね。  

親父・正面(あきれ顔)


まぁ、大多数のキャラクターを操るという点ではピクミンだがな。
ピクミンというより、モンハンのほうが近いかもしれねぇ。

僕(えー笑)


確かに♪
確かに、超巨大ボスに立ち向かって行くところとか、 部位破壊を狙って行くところとかね。

僕・正面(通常)


でも、戦士・槍兵・魔法使いの3種類のゴブリンを、決められた数まで好きな割合で引き連れていくシステムとかは、モンハンと全然違うよね! 

親父・正面(通常)


戦士は、敵に張り付いて一斉攻撃。
槍兵はまっすぐツッコンで突撃。
魔法使いはホーミングの球を出す事が出来るんだよな。
俺はダントツ槍派だが。 

僕(へー)


えー。
やっぱり戦士でしょー。
槍兵は使い勝手はいいけど、オーバーキル狙えないから評価があがりにくいしなぁ・・・。 

007
親父・横顔(通常)


まぁいい!
さっそく協力プレイするぜ! 

僕・正面(通常)


どこプレイする? 

親父・正面(ちょっぴり不安)


あー・・・俺、このステージがいいぜ。
武器が作りたいんだが素材が足りなくてな。 

僕(えーっと・・・)


そのマップ、僕やったことないんだけど・・・

親父・横顔(ほー)


一人プレイでクリアーしても、協力プレイでクリアーしても、そのステージはクリアーしたことになるらしいし・・・
一緒に難しいマップをプレイしたほうがいいだろ。 

僕・正面(にたぁ)


へぇ。
そういうシステムなんだ! 

親父・正面(通常)


ちなみに、1人プレイだと最大100まで引き連れてのプレイになるが、多人数プレイだと一人あたり50引きまでしか引き連れていけねぇから注意が必要だな。 

僕(笑顔)


ってことは4人で200匹かぁ!
多人数プレイの方が、断然有利みたいだね! 

018
僕・正面(しら~)


・・・って、え!?
親父 、槍兵だけでプレイするの!?

親父・横顔(にたっ)


俺の槍兵は超強化してあるからな。
集中特化だ!特化!!
それにこのマップ、槍兵を使えば簡単にクリアーできるんだ。 

僕(むっ)


まぁ、それならいいけど・・・
僕はバランス重視で戦士20匹。槍15匹。魔法15匹でいくね。 

僕・正面(おい!)


・・・って、ぁあああ”ーーーー!!!!

親父・正面(横目)


す・・・すまん。

僕(失神)


親父の槍兵が一撃死の電撃モンスターに全特攻・・・全滅・・・
親父だけ開始3秒で全滅だよ・・・。 

親父・横顔(疑い)


す・・・すまん。
ステージ勘違いしてたようだ。
これ・・・・・・槍兵無理だわ。

003
親父・正面(にやけ顔)


さーて気を取り直して、攻略しにいこうか!

僕・正面(慎重)


・・・今度はちゃんとバランス重視でいってみたいだね。

親父・正面(笑顔)


まぁ、今度はあらゆる敵に対応できるように魔法使い多めだな。
実は俺、堅実派だ。 

僕・正面(死に顔)


どの口が言う・・・どの口が・・・。 

僕(えーっと・・・)


おー!
敵が一気に出てきたよ!  
親父!援護! 

僕・正面(おい!)


って、素材剥ぎ取るなーーーー!!

親父・横顔(むっつり)


ジョークだよジョーク!
いけ!
俺の魔王軍! 

僕(えーっと・・・)


って、わぁ!
僕のゴブリン部隊が火だるまに! 

僕(むっ)


早く回収しないと死んじゃう・・・。
回収・・・回収・・・ 

僕・正面(しら~)


って・・・親父今、僕のゴブリン奪ったでしょ!

親父・横顔(疑い)


奪ってねぇし!!

僕(失神)


1秒でバレる嘘つかないでよ!
ゴブリンの数が15匹に減ってるし!!

親父・正面(あきれ顔)


死んだんじゃねぇの?

僕・正面(死に顔)


いくらなんでも35匹も一気に死んだら気がつくし!
ってか、親父のゴブリンの数が、どう見ても初期の50匹より35匹分多いと思うんだけど、僕の気のせいかな?!



【地獄の軍団】

PS VITA向けに2012年12月17日に4980円(ダウンロード版は3980円)で発売された『地獄の軍団』。
スクウェア・エニックスからの発売で、開発元は、『ピクミン』などを手がけた岡本さんを中心に任天堂退社スタッフが核となっているスタッフエンタースフィア。

ゲームは、ステージ選択式。
ステージを選択すると引き連れて行くゴブリンの数を職種ごとに決め、あとはそのゴブリンを酷使し敵を撃破して行くというゲーム。
ステージの中は小さめのフィールドに小分けされており、そのフィールドをクリアーすると次のフィールドに進めるようになっている。
フィールドは分岐もしており、苦手な部分フィールドを回避したり、素材集めにフィールドを隅々まで回る事も可。


演出

演出は悪くない。

ストーリーはあって無いような物だが好印象。地上に再び降り立った魔王が、平和そうに暮らしていた そこらへんのゴブリン達を洗脳し、魔王軍を結成。再び地上を我が物にしようと立ち上がるところからシナリオは始まる。
シナリオはゲームスタート時とマップクリアー時に紙芝居形式のシナリオが用意されているが、15秒程度の短くコミカルな無いようだが、テンポが良く結構楽しめる。

キャラクターも魅力的。
基本はゴブリンとゴブリンの首長。魔王の3種類しか登場しないのだが、ドSとドMの掛け合いが絶妙。キャラクター数は少ない物の、濃さで補えている。


オリジナリティ

一つ一つの要素のオリジナリティは高くないが、全体を通して前衛的な内容になっている。

このゲームをスクリーンショットで見ると、どうみても「ピクミン」だが、実際にプレイしてみるとその中身はまるで別物。
どちらかというと巨大ボスへの戦いや素材集め。4人協力プレイなど「モンスターハンター」的な要素が目立つ。

ただ、「モンスターハンター」と大きく違うのは、4人協力プレイが、必ずしも協力とはなりえないこと。
1+1が「2」にも「3」にも成り得るモンハンに対して、「地獄の軍団」は狭いマップでゴブリンの奪い合いが始まり1+1が「1」や「0」。へたすると「-2」くらいになる。
まじめに協力プレイをしたい人は分担作業で別々のフィールドで作業すれば効率よく進められるので問題は無いが、同じフィールドで戦おうとすると1人プレイでは味わえない珍プレイの続出に爆笑必至。
「マリオブラザーズ」のような『本当の敵は、2Pのアイツ』的なゲームになってくる。


グラフィック

グラフィックは良くはない。
全体的に血みどろのグラフィックで、そのせいかCEROは17歳以上の「D」。

ローンチタイトルだから仕方の無い部分も多分にあるが、グラフィックの完成度は他のローンチタイトルと比べても高い方ではない。
「PS2.4」くらいのグラフィック。

敵キャラクターやマップは使い回しが目立ち、そこまでグラフィックには力を入れてない様子。

ただ、処理は素晴らしく、あれだけの数のゴブリンと敵、エフェクトを表示しておきながら、一切処理落ちがなくヌルヌル動く。


サウンド

サウンドは神がかっている。
ノリノリの歌詞付きのヘビメタがゲーム中なり響き、ゲームを盛り上げてくれる。

本作向けに楽曲を提供したバンドの数は脅威の14種類。
様々なバンドが提供しているためか、1曲1曲が丁寧に仕上がっていて、毛色も違う。
「塊魂」のステキソングのごとく、「音楽に力入れ過ぎじゃないか!?」というアンバランスに感じる人も多いと思うが、クオリティの高さが故に その頭でっかちな所が本作の魅了の1つに。

余談だが、バンドが提供した楽曲の中に、海外では使用禁止のフレーズが入っていた。
普通なら収録し直しだが、なぜかそこだけ「ピー」音を入れる暴挙に。
故に いくつかの楽曲では、ピー音が大量に鳴り響く。
こういった所も、「地獄の軍団」の世界観の1つを作っていると感じた。


操作性

操作性は良い。

左のアナログスティックで移動。右のアナログスティックでカメラ操作を行う。
攻撃はRボタン。Lボタンで注視中をすると移動は出来ないが、その代わりに攻撃の効率を上げる事ができる。
◯△□は、それぞれ戦士、槍兵、魔法使いの職種に割り振られており、一度に操作できる職種は1種類ずつ。これを場面場面によって瞬時に入れ替えながら敵を撃破して行くことになる。
また、×ボタンは緊急回避で敵の攻撃を避けるのに必須。
この操作性は直感的で、ある程度アクションゲームをプレイした事のある人なら、誰でも覚えられるはず。
操作感は良く、キャラクターの移動速度、攻撃のテンポなども完璧で、爽快感があって気持ちがよい。
ゴブリン達のワラワラ感も絶妙で、良い武器を作ってやると、より自分の言う通りの動きをとってくれる。

操作性で唯一不満を言うならば、タッチパネル。
アイテムは画面の左下に表示され、タッチすれば使えるようになっているが、画面ギリギリに配置されているため、誤って押してしまう事が多々。
気をつけていても白熱すると誤って押してしまうため、出来るならパッチでの対応を期待したい。
また、魔王の体力がなくなってしまったときなど、背面タッチパネルを連打で復活させることができるが、背面タッチパネルである必要性を感じない。
連打ならボタンでいいし、そもそも連打の必要は無い気がした。

チュートリアルは序盤についており、説明書を読まなくても平気な作りになっているが、少々スピードが早く読み切れない場合がある。
内容はしっかりしており、表示時間だけの問題なだけに、もったいない。

ロード時間は存在するが短め。
テンポを崩さないレベル。
ちなみに、Twitterの悪ノリから、ロード時間中に右下で走っているゴブリンの名前は5pb.の社長と同名の「チヨマル」と命名された。


満足度

満足度は極めて高い。

操作性良好、
テンポも良く、ゲームバランスも秀逸、爽快感抜群。
ゲームデザインには奥深さもあり、多少ながら頭を使う余地を残してくれている。

これだけのハイクオリティなゲームは、そもそも年に何本出るかというレベルで、しかもそれがローンチで遊べるというのには驚き。

なによりも100匹のゴブリン達を引き連れて戦うというのはビジュアル的に面白い。
ワラワラと群れを作って魔王についていくゴブリンは見て癒され、自分の誤操作によってワラワラと墨になっていくゴブリンを見て「少しは自分で判断しろよ」とゴブリンのせいにする。
群衆アクションゲームは多々あれど、このような主従関係の戦闘という切り口でデザインされたゲームは今まで存在しなかった。

個人的に好みだったのが、仲間から素材が剥ぎ取れる謎の仕様。
「魔王様。ご命令通り仲間から素材をはぎ取っておきました!」と、ゴブリンの素材を差し出すドM首長。
不謹慎すぎるゲームデザインだが、「ゴブリンの骨」や「ゴブリンの墨」など、
ゴブリンの死に方によって不必要に様々なバリエーションがある。
やたらとゴブリン素材が手に入る割には 大した使い道がないという、謎のゲームデザイン。
こういうアホっぽさが、このゲームの魅力を引き立てている。


総評

一つ一つの要素は、よく見かけるものばかりだが、その磨き抜かれた世界観と 秀逸なゲームバランスで、高い満足度を得られる作品となっている。

ただたんにストーリーの終わりを目指すだけなら比較的短期間で終わるが、裏面、さらには武器収集のための素材集めなどを含めると結構な時間を必要とする。
このボリュームと内容で4980円ならお買い得。

難易度はかなり高めで、ボス戦などはそれぞれ 攻略法や弱点などがあり、それがみつけられないと絶望的な難易度になる可能性もある。
だが、それを見つけるのもまた楽しみで、非常に歯ごたえのある作品に仕上がっている。

1つのステージが平均10分程度で終わるようになっており テンポが非常に良く、序盤から中盤にかけてのサクサク進み、どんどんゴブリン達が強くなって行くのはプレイしていて気持ちがよい。
爽快感も高いので、短い休憩のストレス解消にもってこい。

BGMがヘビメタだったり、グロテスクな表現が多用されていたりと、間違いなく人を選ぶゲームではあるが、この中毒性と爽快感は異常。
1ステージのプレイ時間が短く、総プレイ時間も長くはないので、忙しいが面白いゲームをプレイしたいという貪欲なゲーマーにオススメ。
PS VITAを買ったら、ぜひともプレイはしておきたい、ローンチでマストバイの作品。




12月20日



PS VITA 『地獄の軍団』

地獄の軍団

地獄の軍団

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地獄の軍団

地獄の軍団

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