トップ画像11月4日44
2011年11月2日発売
PS3「アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス」
ゲームレビュー
親父・横顔(にたっ)


おっしゃ!
 「アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス」やろうぜ!

僕(普通)


PS3向けに発売された「アンチャーテッド」シリーズの第3弾だね!

親父・正面(笑顔)


ああ。
待ちに待ったゲームだ。
プレイする手が震えるぜ! 

僕・正面(笑顔)


あ。
震えてるの?
じゃあ、おさまるまで僕が先にプレイする。 

親父・正面(馬鹿顔)


・・・え。

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親父・正面(おい!)


おさまった、おさまった!
もうおさまったから!!

僕・正面(通常)


あ。
そう。 

親父・横顔(泣き)


おさまったつってるのに・・・
俺の金で買ったんだから、最初は俺にプレイさせるのが筋だろー。

僕(しらんぷり)


いいじゃん。
減るもんじゃないし。 

親父・正面(乱心)


ぬぉ!
相変わらず超グラフィック綺麗だ!

僕・正面(え!?)


すごいね・・・これでリアルタイムレンダリングって言うんだから・・・

親父・横顔(むっつり)


「超リアル」ってわけではないんだよな。
世界観全体がデフォルメされてるからリアル路線ではないが、徹底的に描き込まれてる。
どんな場面を切り取っても絵になりそうだぜ。

僕(えー笑)


導入が上手いね~。
いきなり見せ場から始まるだけじゃなくて、チュートリアルも兼ねてるみたい! 

親父・正面(ちょっぴり不安)


お。
シューティングや謎解きがメインのゲームなのに、最初に教えるのは格闘の仕方なのか・・・。 

僕(唖然)


す・・・すごい・・・ネイト強くなってる・・・

親父・正面(青ざめ)


あ・・・ああ。
だが、それ以上にサリーが強ぇ・・・。
年齢、きっと60くらいだろ?なんで、何十人もの暴漢相手に素手で立ち向かっていってるんだ・・・。

僕・正面(アヒル口)


でも、今回もサリーが一緒で良かった!
またあの、ボヤきが聞ける! 

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親父・正面(にやけ顔)


お。
結構進んだところから、ようやく銃撃戦が始まるようだな。 

僕(呆れ笑)


そうだねー。
銃撃戦が出来るまで、けっこう時間がかかったねー。 

僕・正面(え!?)


あわわわわ。
向こうから撃ってきた! 

親父・横顔(むっ)


なに突っ立ってるんだ!
カバーアクションシューティングなんだから、隠れなきゃ殺されるぞ! 

僕(ニコッ)


よかった。
前作と操作はほとんど同じだね!
○ボタンを押すと 障害物の陰に隠れられた。 

僕・正面(死に顔)


・・・うわ!
敵が近づいてきた! 

親父・正面(乱心)


うてうて!
頭を狙え! 

僕・正面(おい!)


うわ!
敵が堅い!敵が堅い! 

僕(しらんぷり)


・・・いいや。
面倒だから、格闘で殴り殺そう。 

親父・正面(呆れ顔)


・・・確かに。
弾を打ち込むよりも、格闘で殴った方が効果的だな。

僕(えー笑)


だからかー。
だから、最初のチュートリアルで格闘ばっかり教えたのか~。 

僕・正面(アヒル口)


よし、ネイト!
「悪党タコ殴りツアー」に出かけるぞぉ~!

親父・正面(メガネ破損)


ちがうちがう。
旅の目的を勝手に変えるな。 



【アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス】

SCEから2011年11月2日に発売されたアクションアドベンチャーゲーム「アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス」。
アンチャーテッドシリーズの第3弾にあたり、海外では「アンチャーテッド3」とナンバリングされているが、国内では数字は書かれずサブタイトルのみでの区分となっている。
開発は「クラッシュバンディクー」などで有名なノーティドッグ。国内でのCMキャラクターとしては、ハリソンフォードが起用された。
ソフトと同日に、限定デザインのコントローラーを同梱した「アンチャーテッド-砂漠に眠るアトランティス- オリジナルDUALSHOCK3 同梱版」も9980円で発売された。

カバーアクションと言われる障害物に隠れながら銃を敵で倒すシューティングパートと、謎解き要素を交互に繰り返しながら、お宝を目指して冒険していくのが本作の特徴。


演出

演出は神がかっている。

導入部分はいきなり絶対絶命なシーンから入り、プレイヤーをストーリーの中に引き込む。ついでにさりげなくチュートリアルも行うというキレ味の良い演出が目立つ。

ストーリーのクオリティは非常に高い。
序盤の掴みから、中盤、終盤と、物語が中だるみすることなくテンポ良く展開していき、最後まで飽きずにプレイが出来る。
本作は、お宝を目指して敵と追ったり追われたりしながら、世界中を旅するストーリー。
ただの冒険モノではなく、敵が本気でこちらを殺しにくるため緊張感のあるシナリオだが、思わずクスッと笑ってしまうようなウィットなアメリカンジョークが至る所にちりばめられており、緊張の糸を適度に緩めてくれる。
ただ、物語の展開で唯一の不満が、ご都合主義すぎること。
ゲームにしろ映画にしろ、ご都合主義になるのは当然だが、「こんな偶然は、絶対ないよ!」と思えるものが1、2個ある分には笑えるのだが、それが少し多すぎる気がした。
シナリオの根底部分が、まぐれでの進行になると、物語に若干 説得力がなくなる。

序盤。時間軸が一度 主人公ネイトの幼少時代まで戻るが、それが新鮮で良い。
今まで語られてこなかった、サリーとの出会いが克明に絵かがれており、ファンには嬉しいシナリオ展開。
個人的に嬉しかったのが、サリーの出番がむちゃくちゃ多かった事。
本作のテーマは「サリーとの友情」と言っても過言ではなく、前作での出番が少なく 少し残念だったが、今回は大満足。

また、シリーズ通しての魅力だが、声優の吹き替えが最高。
街の人たちの話し声まで吹き替える、丁寧なローカライズも素晴らしいが、なによりも声優陣の演技力が「素晴らしい」の一言につきる。
主要キャストは、全員ベテラン声優。
良い意味で、ちょっと胡散臭いアメリカドラマの吹き替えのような仕上がりになっており、まさに映画をプレイしているような感覚になる。

主人公や脇役者らのボヤきも魅力の1つで、ゲーム中絶えず何かつぶやいている。
探索しながら進めていくゲームなので 迷ったりすることが多いが、そんな時もキャラクターが しょうもないことを話してくれているので飽きることはない。

前作の続きのシナリオになってはいるが、シリーズごと毎回完結しておりシナリオは独立しているため、前作までの作品を未プレイでもストーリーは楽しめる。
ただ、登場人物は前作までの主要キャラクターが総出演しているため、1・2をプレイしていた方が 人間関係などを楽しめるはず。

全体を通してのプレイ時間は、他のゲームに比べると短めになっているが、これほど濃厚だと 達成感は他のゲームを越えている。


オリジナリティ

オリジナリティは低くはないが、3作目になったので、そろそろ変化が欲しくなってきたところ。

基本的にカバーアクションと探索の繰り返し。
ゲームは面白いし、テンポ良く進むので飽きる事は無いが、よくよく考えてみると前作でも同じ事をしていた。
本作には、今までに無かった敵を猛スピードで追いかける「追いかけっこ」や、見つかったらおしまいの「ステルスゲーム」など、色々なゲーム性が盛り込まれてるが、もう少し大きな変化があると良かった。


グラフィック

グラフィックは驚異的。
このゲームに比べて綺麗とか、そういう問題ではなく、もはや 他の追随を絶対に許さない領域まで来ている。日本のゲームに比べると5年分くらいの差がある。このゲームのクオリティを5年後日本のメーカーが実現できるかどうか不安。

グラフィックはリアルというわけではなく、かなりデフォルメされている。
ユーザーが進む方向が分かりやすいように、掴む事の出来る柱や出っ張りは、色味が変えられていて目立つようになっていたりなど、リアリズムとはかけ離れている。
しかし、そのグラフィック1つ1つが非常に丁寧に作られていて、誰も見ないような石ころや、ダッシュで通り過ぎるパートのオブジェまで、徹底的に描きこまれている。
この妥協のない徹底した制作には脱帽。

グラフィックで何よりも凄いのが砂の表現。
1作目は水とジャングルの表現。2作目は雪の表現に力を入れていたが、3作目に当たる本作の技術的な挑戦は「砂」。
砂漠に広がる大量の砂を表現したが、この完成度が驚くほど高い。プリレンダリングの映像だったとしても素晴らしい完成度なのだが、それがリアルタイムレンダリングで表現されてているというのは、にわかには信じがたい。
足跡のみならず、転ぶと転んで地面に接した部分の後がつき、しかも消えずに地面に残っている。さらに、転んだりローリングしたりすると、体に砂がつき、それが歩いているうちに自然と体から落ちていく。
中盤以降から見る事が出来る この表現は必見。目を疑うクオリティに仕上がっていた。

砂だけではなく、水や炎などの表現にもかなり力を入れている。炎の向こう側が熱でグニャグニャ曲がるところや、主人公が水に浸った部分だけ濡れて洋服が肌にくっつく表現など、他のゲームには見られない細かい描写が光る。
とりわけ驚いたのが中盤に出てくる錯乱状態の風景。
画面全体がグニャグニャと曲がり、錯乱状態を表現しているのだが、これが今まで見た事も無い表現。一度 見てみて欲しい映像だ。

キャラクターデザインなども秀逸。
リアルタッチの顔だが、いわゆる洋ゲーっぽい顔ではなく、どちらかというとカートゥーンのような顔立ちで、日本人にも受け入れられやすいデザインになっている。
とりわけ表情が豊か。微妙な顔の動きで様々な感情を表現しており、「あの時の、意味深な顔の引きつりは、こういうことだったのかー」と、たびたびシナリオの補足にも使われている。


サウンド

サウンドに関しては、文句の付けようが無い。
「アンチャはグラフィックが良い」と評価を受けがちだが、それ以上に音楽が良い。
フルオーケストラのサウンドは必見で、テーマソングや戦闘曲などクオリティが非常に高く耳に残る。
挑戦的な部分もあり、「え?ここで和太鼓!?」という感じに驚かされる場面が多々ある。

音楽もさることながらSEも最高峰。
町中の至る所に動かせるものがあり、それを地面に音が異様にリアル。「このオブジェさえ動かせるようにしなければ、このSEをわざわざ録音する必要は無かったのではないか!?」と思えてくる。
リアルな音源が大量に収録されているのは根性でなんとかなるとしても、その他のSEのクオリティも相当高い。宝物などを見つけた時の効果音や、ヒントを出す時の音など、非現実な音もゲームとの親和性が高くリアルな音源に上手に溶け込んでいる。

サウンドに関しては、これが一つの完成系だと感じるほど。
文句の付けようがなかった。


操作性

操作性は文句無し。

ゲームの土台となっているジャンプアクションの操作性は非常に良い。
既に1作目の段階で完成している、ジャンプアクションではあるが、本作はさらに進化して、移動のわずらわしさ等を感じないようなマップデザインになっていた。
カメラのアングルも非常に良く、主人公のお尻を追いかけるだけではなく、主人公が移動しているということを強調したい場面では固定になったり、絶景を強調したい時はカメラを引いて全体を映し出す。映画的なアクティブなカメラワークでプレイヤーを興奮させる。

ただ、シューティング部分に若干の荒さが残る。
1作目、2作目と敵が堅くなっていったが、今回は2作目を越える敵の堅さ。さらにヘッドショットが非常に狙いにくいというオマケ付き。
1作目だと、頭のあたりを おおよそで狙ってけば大抵ヘッドショットが決まり爽快感があったが、本作では頭ピッタリに照準を合わせないとヘッドショットの判定が出ない。
中盤以降、ヘルメットを被っていて1度 頭を打っただけでは死なないキャラや、体全体をシールドで防御していて頭以外受け付けないキャラクターなどが次々に出てくるため、かなりのコントローラーさばきが必要とされる。
さらに、AIが賢くなっているため、弾を撃つとすぐに頭を引っ込めて違う部分から顔を出す。
シューティングゲームとしては、面白くなっているかもしれないが、進化させるのはそっちの方向性でない気がする。
修正パッチを開発中とのことだが、もうすこし爽快感のあるシューティングゲームにしてほしい。

シューティングが難しいが故に、グーパンチによる格闘戦に持ち込むことが多くなるが、前作に比べ遥かに戦闘が楽しくなっている。
ただの連打ゲーにはなっておらず、上手くコマンドを入力してカウンターを決めていかないと、なかなか勝つ事は難しい。しかしながら、格闘が上手くなると非常に効率よく倒せる上に爽快感が味わえるためヤミツキに。
格闘で主人公ネイトが、アドリブで様々なアクションを見せてくれるのも楽しい。

ロード時間はゲームをプレイする時に15秒ほど長めのロードが1度あるだけで、電源を切るまで 他に1度もロードがない。
ゲーム中 死にまくることになるが、チェックポイントからの復帰の際もロード時間がないため、ストレスフリーでプレイする事ができる。

また、チェックポイントが非常に多い事も良い。
終盤。チェックポイントが長めに設定されていて、難易度が高くなっている部分もあるが、基本的にチェックポイントは30秒間隔くらいの短さで大量に用意されているため、やり直し作業が鬱陶しく感じる事もない。

チェックポイントごとにオートでセーブしてくれるのも嬉しい機能。
さらに、スタートボタンを押してメニューを開くと、何分前にセーブしたかを表示しくれる細かい配慮も素晴らしいの一言につきる。


満足度

完成度が高く 大満足の逸品。
「この冒険は、すべてのエンターテインメントを超えていく」という本作のキャッチコピーはハッタリではなく、ゲームのみならず映画などのコンテンツでも、ここまで完成度の高い作品は なかなかない。

サクサク物語が進み、行き着かせぬまま物語の終わりまで全力疾走して終わる事になるが、1周終わっても、今度は楽しい2周目が待っている。
合計100個の宝物があらゆる場所に点在しており、それを集めるのが楽しい。
小さい事だが、前作ではマップの角っこで、ただキラキラ点滅していただけの宝物が、本作から実際に宝物の形をした物が配置されるようになった。したがって、宝物の色や形によっては見つけにくい事もある。これがまた、探求欲をかき立てる。

難易度は、どのユーザーに受け入れられるように数段階から選べるようになっている。
難易度を変更すると、敵の数や防御力などが落ちる。
難易度を変更しても謎解き部分の難易度は変わらないが、誰でも見れるヒントのノートのみならず、しばらく迷っていると問題解決のカギとなる部分を表示してくれる。さらに10分ほど迷ってると 答えにかなり近いヒントをサポートキャラクターが出してくれるという徹底した心配り。小学生でも高学年くらいの理解力があれば、謎解き部分で詰むことなない。

オンラインもかなり力がはいっており前作を凌ぐ完成度になっている。
各々の腕よりもチームの連携が問われるチームマッチ戦や、なんでもありのデスマッチ戦など、これだけでもかなり長い間遊ぶ事が出来る。

また、オンラインではなくオフラインでも分割で協力プレイをすることができ、これだけのグラフィックのゲームを分割画面にして表示する技術力に感服。


総評

グラフィックばかりに目が行きがちだが、他の部分もとんでもなくクオリティが高い。
さらにユーザーを見下ろすことはせず、徹底した心配りが施されており、プレイ中に不要なストレスを感じる事が一切無い。
どこを切っても神ゲーになっている。

先述したように難易度もちょうど良く、今までゲームをほとんど触った事の無い人から、ゲーマーまで。幅広い人が満足のいく作品に仕上がっている。
1周のプレイ時間が10時間強と短めなため、忙しい人が満足できるゲームをプレイしたい人にピッタリ。

ヤリ込み要素も非常に高く、オンライン対戦も白熱するために長く遊べる。
こんな完璧超人なゲームはなかなかない。
全ての人が楽しめる、全ての人にオススメしたい神ゲー。


6角形プロジェクト


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