トップ画像7月14日
2011年7月7日発売
3DS「剣と魔法と学園モノ。3D」
ゲームレビュー
僕・正面(慎重)

あ!
それ、僕の「剣と魔法と学園モノ。3D」 じゃん!
勝手にプレイしないでよ! 

親父・横顔(にたっ)

そう。
7月7日に3DS向けに発売された「剣と魔法と学園モノ。3D」だ。 
おまえが、体験会にいってきたタイトルだよな?

親父・正面(笑顔)

じゃあ・・・せっかくだし、はじめからプレイするぞー。

僕(失神)

ええええええええええ!!!
データ消すの!?!? 

親父・正面(きらーん)

初めてすぐなんだから、どうせ ほとんど進んでないだろ?
変わりに、俺が1からヤリ込んでやる! 

僕(泣き)

それでも、15分くらいは進めてたところだよぉ・・・。

親父・正面(あきれ顔)

わかったわかった。
主人公の名前だけは「メカマスター」にしておいてやるから。 
これ、たしか自分でキャラクターを作れるんだよな? 

僕・正面(通常)

うん。
このゲームは、主人公にあたるキャラクターがいないんだ。
キャラクターは80人まで無制限で作れるし、自分で主人公っぽい立ち居地のキャラを作っちゃえば、いいんじゃないかな? 

僕(えー笑)

キャラクターを作る画面に入ると、BPっていうポイントがランダムで与えられるんだ。
もらえる数値は1~60の間。
そのポイントを基礎能力地にプラスして振り分けられるから、高ければ高いほど、お徳だよ! 

親父・正面(あきれる)

じゃあ、高い数値が出るまでBボタンとAボタンを交互に押す作業が続くわけか・・・
単純作業は大変だな・・・。 

僕・正面(にたぁ)

でも、ドラクエ3のルイーダの酒場的な楽しさがあるよね!
納得いくまで、やり直し作業。
でも、高い数値を手に入れたときは・・・もう感極まりだよ! 

親父・横顔(ほー)

じゃ、俺は風呂入ってくるから、あとはやっておいてくれ。
40くらいの数値が出るまで、AB交互に押し続けろよー。 

僕(唖然)

・・・え。

僕(えーっと・・・)

いやいや、40は無理だって!
やってみれば、わかるけど40はシンドイ!! 

親父・横顔(むっ)

男に二言はない。

僕・正面(じと目)

・・・使い方、間違ってるよ・・・その日本語・・・。

   ・
   ・
   ・ 
親父・正面(にやけ顔)

どうだ~?
進んでるかぁ~? 

僕・正面(ぬぎゅー)

・・・うん。
30分のやり直し作業の末、ようやく出したよ・・・BP「46」。 

7月14日
親父・横顔(ほー)

おーすげーすげー。

僕・正面(おい!)

ぜったい、凄さが分かってないでしょ!!
これ、無茶苦茶大変なんだからね! 

親父・正面(にやけ顔)

それじゃあ、それと同じBPのキャラもう1体頼む。
せっかくだし、強いパーティ作りたいもんな!
じゃ、俺。飯食ってくるから。 

僕・正面(死に顔)

・・・。

  ・
  ・
  ・
親父・正面(通常)

できた?

僕・正面(じと目)

・・・できた。
今回は20分でBP「45」が出せた。 

親父・正面(にた笑)

じゃあ、キャラクターの容姿を音速ネズミっぽくして・・・と。

7月14日 (1)
親父・正面(乱心)

パーティーの主力「セガ」が完成!!
学科は「ヒーロー」、サブ学科は「侍」。
日本が誇る、孤高の侍を見事に再現!! 

僕(えー)

・・・楽しそうだね。
僕は指が痛いよ。 

親父・横顔(ほー)

よし・・・BPを能力地に振り分けて・・・と。

親父・正面(あきれ顔)

・・・あ。
なんか、ポイント足りねぇ。
まぁ・・・”運”に関してはいらねぇか。 

7月14日 (2)
僕・正面(ぬぎゅー)

うわぁ・・・「運」だけが著しく低くて、「力」と「生命力」が無意味に高い・・・セガそのまんまのキャラが誕生してる・・・。

親父・正面(きらーん)

というわけでドンドン作った結果、こんなパーティーになったぜ! 

7月14日 (3)
僕・正面(死に顔)

「テレネット」に「ウルフチーム」。「Jフォース」に「コンパイル」って・・・倒産した企業ばっかりじゃん。

親父・正面(おい!)

ばかやろ!
「セガ」はまだ倒産してねぇ!
健在だ! 

親父・横顔(通常)

それじゃあ、さっそく冒険開始!

親父・正面(乱心)

・・・ってうわ!
コンパイル 弱ッ!何もしてないのに直ぐ死んだ!・・・実史どうり!! 
うわ。テレネットが死にそう・・・ウルフチームの回復魔法を・・・ あ。これも実史どおり!!

僕(しらんぷり)

なんだか、楽しそうだね。

親父・正面(横目)

・・・ボス戦のどさくさに紛れて、Jフォースがいつの間にか死んでた・・・これも・・・。

親父・正面(せがぁ)

くそ!!
セガだけは死なせねぇぞ!
メカマスター。お前だけ前衛になって、セガの盾となれ! 

僕(泣き)

やだよ!!
僕モデルのキャラを、そんな捨て駒みたいな使い方しないでよ! 




【剣と魔法と学園モノ。3D】


アクワイアから発売された3DダンジョンRPG。
2011年7月7日にアクワイアより5880円で発売された。開発はゼロディブ。
シリーズとしては3DS参入初タイトルで、PSPとPS3で発売された「剣と魔法と学園モノ。3」と名前は似てるが別物。本作は”3”の続編という立ち居地になる。


演出

演出は良い。
とりわけキャラクターに関しては、王道ながらもお手本となるべき上手なキャラの書き分けがなされており、1人1人が生き生きしている。

会話は楽しいのだが、シナリオ自体は若干子供向け。
王道なのに加えて、大きな大事件がおきるわけでもなく。命と命の削り合いがあるわけでもなく。ふわっとした形のストーリー。
よく言えば大団円ではあるのだが、ストーリーに危機迫るような緊張感がないためシナリオに張りがなくなってしまっている。

シナリオの文章は少し長め。
文章量の多い会話が長く続くので、純粋に3DダンジョンRPGを楽しみたい人にとっては負担になる可能性も。
しかしながら、高速でスキップできる機能もしっかり搭載されているので、様々なプレイスタイルのユーザーに対応できるようになっている。

全体的に好印象だった演出面で、大きなマイナスになったのがチュートリアル。
非常に丁寧に教えてくれるものの、そのほとんどが序盤に固まっており、チュートリアルを1つ1つ読んでいくと結構な時間を食いストレスに直結する。
操作説明などは、ちょっとずつ小出しにして教えて欲しかった。
ちなみに前作までのユーザーのために、チュートリアルはスキップする機能もついている。


オリジナリティ

オリジナリティは高いとは言えない。
本作は、何十年も続く3DダンジョンRPGのジャンルを、学園モノという角度からのアプローチでライトユーザー向けに切り崩したもの。
”このゲームにしかない要素”というのは少ない。

しかしゲーム要素の組み合わせは秀逸。
ダンジョンRPGを学園モノにしたという発想は偉大で、コアなジャンルであるのにもかかわらずライトユーザーに振り向いてもらえるような仕上がりになっている。また、学園モノにしたことにより、キャラメイクの魅力を大いに引き出せている。


グラフィック

グラフィックは可もなく不可もなく。

PSP版と同じレベルのグラフィックで、それが3Dの立体視でプレイすることが可能になっている。
3DSの3D液晶では奥行きの立体視に見えるため、この3DダンジョンRPGとの相性は良く、高い3D効果が得られる。

グラフィックで一際良く感じたのがキャラクターデザイン。
前作同様、キャラクターメイクでは75000通りのキャラクターが作れる。
ただ、多彩な髪型や神色が用意されているのに対して、洋服のデザインが3種類というのはすこし少ない気がする。せめて5種類欲しかった。


サウンド

サウンドは良い。
楽曲全般、耳に残る音楽ではない・・・と思っていたのだが、いざ長時間プレイしてみると戦闘極が頭から離れない。
とりわけ躍動感があるというわけではないのだが、邪魔にならないように、でもしっかりと 陰から世界観を支えている。
非常に好印象を受けたサウンドだが、あえて注文をつけるならば、耳に残るテーマソングがあると◎だった。

また、容量制限の多いカートリッチ式ならいたし方のないことなのかもしれないが、ここまでキャラクターが立っているゲームなのであれば、是非ともフルボイスで挑戦してみて欲しかった。
 

操作性

操作性は悪い。
ハードの仕様に振り回されて、ゲームに うまく落としこめていない。

本作は、ゲーム本編は上画面。キャラクターやマップは下画面に表示される。
それゆえ、ゲームに慣れていない序盤は上画面と下画面を交互に見ながら本編を進めていくことになるが、だんだん慣れてくると 目の移動が面倒になってくる。
ただ、マップは本編を進めるに当たり必要不可欠な要素のため、下画面の2Dで書かれたマップのみを見て進めることになってしまい、だんだん3Dダンジョンを見なくなってくる。
下画面のみを見てダンジョンを進んでも、つまらなくなるわけではないので問題はないのだが、せっかく用意されたダンジョンをほとんど見ずに攻略を進めていくのは、もったいない。
ユーザーの目が、なるべく移動しないようなゲーム画面とマップの配置を考えて欲しかった。

また、ジャイロセンサーは無理やり感が残ってしまっている。
マップ中。アナログパットを動かすと辺りを見渡すことが出来る。そして、光るアイコンをみつけると、アイテムがもらえるという仕組み。
視点を動かすには、アナログパットを動かしても視点は動かせるのだが、ジャイロを使い本体を上下左右に動かしても視点を変えることが出来る・・・というもの。
この要素自体は面白い試みなのだが、直感的とは言いがたいジャイロセンサーを ここで使おうとするのは若干無理がある気がした。
ちなみにジャイロセンサーはOFFにして、アナログパットのみで視点を動かすようにする設定に出来る。

また、その他。
学校での場所移動の際や、メニュー周りの選択肢が分かりにくい。
慣れれば問題ないのだが、自分がどこにいるのか分からなくなることもあるため、もう少し直感的に操作できると良かった。

操作性に関して、悪い要素ばかりが並んだが、良い部分も多い。
特に前作と比べてダンジョン内での移動速度が早くなったのは◎
それだけで、かなりのストレス軽減に繋がっている。

また、戦闘シーンでは”スキップ機能”が搭載さており、Lボタンを押しっぱなしで高速オートで戦ってくれる。
雑魚的相手に、A連打はしんどいので、これはかなりの好印象。
そして、「前回と同じ技を使ってオート」など、痒いところに手が届く機能も搭載されていて嬉しい。

ロード時間多少はあるものの2、3秒。
ロードは ほとんど気にならない。

また、どこでもセーブできるというは嬉しい機能。
ボス戦手前でセーブをして、何度でも挑戦できるという仕様には、好印象を持った。


満足度

満足度は高い。
難易度調整に若干のムラがあるようには感じたが、難易度はやや易しめ。
雑魚キャラなどはオートスキップで適当流せるが、ボスレベルの敵になると気を抜けば瞬殺されてしまうため、難易度は低めながら 緊張感のある戦いが楽しめる。

また、レベルアップの瞬間が嬉しいゲームは久しぶり。
最近のRPGは、どんどんレベルを上げていくことで爽快感を出すのが流行ではあるが、本作ではなかなかレベルが上がらない。
だが経験値を貯めてレベルが上がると、大幅に能力値がUPするのみならず、HP・MPが全回復する。このレトロな爽快感は久しぶり。

本作は、ストレスフリーに関しては よーく考えられて作られており、特にスキップ機能が充実している。
どこをスキップして、どこを楽しむか、ユーザーに任せているという姿勢が嬉しい。
スキップ機能が充実しているとはいうものの、ゲームに重みは残っており、安っぽくはなっていない。


総評

悪い部分も目立つ作品だが、いつのまにかハマってしまう中毒性がある。
荒削りながら、先端は尖っているスマートな作品。

非常に楽しい作品ではあるものの、このゲームを楽しむためにはユーザーの妄想力が不可欠となってくる。
キャラメイクの際 考えに考え抜いて、どのようなパーティを組むか、名前は何にするか。キャラクター同士の相関関係はどしようか、どういう縛りプレイを楽しむか・・・などなど。自ら設定を作り上げていく心意気がないと、本当の楽しさは見えてこない。
ドラクエ4よりドラクエ3だよね!というユーザーにオススメ。

本作は、PSPとPS3で発売された前作「3」の続きのお話に当たるため、前作をプレイしたほうがネタなどが分かりやすいが、本作を始めてプレイしても何の不自由もなく楽しめる。

小学生~中高生向けのキャラクターメイクが魅力な良作ダンジョンRPG。




剣と魔法と学園モノ。3 剣と魔法と学園モノ。3 剣と魔法と学園モノ。3D