トップ画像7月12日2011年7月7日発売
PS3「inFAMOUS 2(インファマス2)」
ゲームレビュー 
親父・正面(笑顔) 

これやろうぜ!
コレ!

僕・正面(ほえ?) 

あ。
「インファマス2」だ!

親父・正面(通常) 

ああ。
お前が体験会に行ってきたやつだよな。

僕(呆れ笑) 

うん!
PS3向けの箱庭アクションゲームで・・・面白いんだよねぇ♪

親父・横顔(通常) 

じゃ、お前はやったことがあるんだから、俺がプレイするぜ。
お前は、見ててくれ。

僕(唖然) 

・・・え。
やらせてくれるために、僕にソフトを見せたわけじゃ・・・

親父・正面(あきれ顔) 

そんなわけあるか。
お前は俺がクリアーし終わってからな。

僕(失神) 

・・・!??

親父・横顔(むっつり) 

んじゃ、さっそくプレイ開始だ!!

僕・正面(慎重) 

へぇ!
箱庭タイプのゲームで、マップを常に読み込まなきゃいけないから、データインストールの時間が長いかなぁ・・・って思ってたけど・・・30秒くらいで終わっちゃったね!

親父・正面(にた笑) 

お!
やっぱり、洋ゲーの主人公はハゲが定番だよな!

僕(呆れ笑) 

その主人公の名前は、「コール」ね。
彼が、前回のエンディング。ビーストとの戦いに敗れたところから始まるよ。

親父・正面(呆れ顔) 

確かに、そんなことがゲームのオープニングで語られてるが・・・。
ゲーム開始直後に、盛大に前作のネタバレを喰らった気分だぜ・・・。

僕(えー笑) 

前作をプレイしてない人用の説明だね。
今回の作品は、前作のシナリオに依存した続編だから・・・

親父・正面(メガネ破損) 

・・・ちょッ!!
プレイ中に耳元で話しかけるなよ!
オープニング、聞き逃しちまったじゃねぇか!

親父・正面(馬鹿顔) 

・・・やべぇ。
専門用語が多すぎて、ストーリの展開に ついていけねぇー・・・

僕(しらんぷり) 

親父って読解力、乏しいな~。

親父・正面(乱心) 

お前が話しかけてきたせいだろ!

僕・正面(慎重) 

でも確かに、前作を未プレイの人にとっては、説明が不足気味な状態で話が展開していくよね。

親父・正面(にやけ顔) 

まぁ、オープニングでクドクド説明されても、テンポが悪くなるだけだしな。

僕(普通) 

知ってると思うけど、主人公は自在に電気が操れるんだよ。

親父・横顔(にたっ) 

電気をねぇ・・・
これを・・・こうか!

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僕(笑顔) 

そうそう。
しかも電気は攻撃だけじゃなくて、移動の補助としても使えるんだ。

親父・横顔(通常) 

お・・・おお・・・高いところから降りるときに電気を使えば、グライダーみたいに降りれるのか。
これはまさに、「レッドアリーマー 魔界村外伝」の挙動!

僕・正面(にたぁ) 

「レッドアリーマー 魔界村外伝」は知らないけど、主人公を強化していけば、グライダーの滞空時間が増えたり、バライティ豊かな攻撃を覚えることができるんだ!

僕・正面(しら~) 

・・・って親父、動きがギコチないよ。
電線とか使って、ダイナミックかつスピーディーに移動するのがこのゲームの魅力なのに・・・

親父・正面(あきれる) 

しょうがねぇだろ、初めてまだ10分たってねぇぞ。

僕・正面(コラ!) 

ちょっとコントローラー貸して!

親父・正面(にやけ顔) 

おお・・・カッケー。
コツをつかむと、そんな風に障害物に当たらずに綺麗に動かせるんだな。

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親父・正面(あきれる) 

・・・のわ!
なんか敵っぽいのが発砲してきたぞ!

僕・正面(猫目) 

敵の兵隊「ミリシア」だね。
やつらの弱点は頭!

親父・正面(呆れ顔) 

そんなの、誰でも見りゃ分かるわ。

僕・正面(死に顔) 

・・・あ。
ヤラレチャッタ。

親父・正面(横目) 

・・・移動うまいのに、戦闘が下手とか・・・
移動専門ゲーマーだな。




【inFAMOUS 2 (インファマス2)】

SCEからPS3向けに発売された「inFAMOUS 2」。
2011年7月7日に5980円で発売された。
同じくPS3で2年前に発売された「inFAMOUS ~悪名高い男~」の続編で、シリーズ2作目にあたる。
開発元は”怪盗スライ・クーパー”シリーズを手がけたサッカーパンチプロダクションズで、本作はノーティドッグ社の協力を得て開発された。


演出

演出はエンターテイメントに富んでいて良い。
だが、シナリオに関しては良い印象を受けなかった。

ゲームを通してアメコミの雰囲気で世界観が統一されており、本作ではリアルタイムレンダリングでのムービーの他に、画像をポリゴンに貼り付け動かし 音声を当てる形式のムービーも入る。
また、敵のデザインから、会話中に出てくるウィットなジョーク。一般人だった主人公が突然超人的な力を手に入れたり、主人公が若干ニヒリスィックな思想に浸ってることろ。などなど、何から何までアメコミテイスト。アメコミ好きにはたまらない演出が施されている。

シナリオは、ユーザーの選択により善ルートと悪ルートの2つに分岐し、マルチエンディング形式。
ストーリーは完全に前作に依存する形になるため、序盤に前作のおさらいムービーが入る。

シナリオもアメコミテイストに仕上がっており、分かりやすく高評価なのだが、いかんせん終始 物語のテンポが速い。
ユーザーの理解よりも先にストーリーが展開するため、次に何をすればいいのか追えなくなる。その置いてけぼりな状態が最後まで続きがちなのは苦痛。
さらに、前作の世界観を引きずっているため、序盤から専門用語や登場人物が多い。前作未プレイの人は、慣れるまでに時間がかかりそう。
アメコミ好きには たまらないシナリオなのかもしれないが、最後の最後まで盛り上がりの無いまま終わってしまう軽いシナリオに、無理やり命の駆け引きを付けて重くした形。
ビジュアル的な演出には好印象だが、ストーリーとしての評価としては低くなってしまう。


オリジナリティ

オリジナリティは豊富である。
基本的に前作とゲームシステムは変わらないため、前作を遊び尽くした人にとっては舞台が代わっただけの続編になってしまうが、そうでない人にとっては非常に斬新で先駆的なゲームデザインになっている。

最初の段階では中性的な主人公の立ち居地が、ゲームを進めるにしたがって善と悪に傾いていく。
イベントの中での選択だけではなく、普段からのゲームのプレイの方法で善と悪に分岐していくのは非常にゲーム性に富む。また、その善悪の分岐によって、エンディングが大きく変化するのも必見。とりあえず最低2周はしてみたくなる面白い仕組み。
ただ、このシステムに1つ文句をつけるならば、善悪の判断が分かり安すぎること。助ける=正義。殺す=悪。と、ひとくくりにしてしまうのは、あまりにもストレートすぎはしないだろうか。

また、電撃による攻撃も斬新。
ただ”電気を操る”という1つの動詞で、ここまで多彩なアクションが生まれるとは思わなかった。ここまで電気が万能だと、ポケモンで電気系しか使う気が起きなくなる。
そして前作から進化し、今回は新たに氷やオイルなどをアクションに組み込むことが可能(詳細はネタバレ含むので割愛)。さらにアクティビティなゲームアクションに昇華させている。

なにより、オリジナリティに富んでると思ったのは、ゲームのスタート画面が無いこと。
PS3を起動させ、XMB(クロスメディアバー)からゲームを起動させると、ロゴだけ出てすぐにゲームスタート。これは斬新。あの演出には、かなりのインパクトがある。


グラフィック

グラフィックは非常に良い。
特に遠くまで見通せるマップは必見で、高いところに登っても、遠くのほうに見えるゴマ粒ほどの人の動きまで しっかり見ることができる。
さらに、電気やネオンによる光の演出は他のゲームよりも突出して良い出来。

また、世界観にあわせて基本的にダークなビジュアルだった前作に比べ、南の島に舞台を移した本作は、より豊かな色彩に。
世界観こそ一変したが、ライトユーザーも抵抗感無く遊べるはず。

本作ではグラフィックのみならずモーションにも力を入れており、主人公「コール」の流れるようなフリーランニングには必見。
前作に比べ、違和感のあった町の人々のモーションもかなり改善されており、より自然に見える。

ただ、早い動きになると画像にギャジが目立ったり、前作よりかは改善されたものの、他のゲームに比べたら顔などのモーションの完成度が甘かったり、まだ町の人の動きに違和感があったりと、完璧というまで今一歩の部分があり残念。


サウンド

音楽に関しては、悪くは無いのだが、インパクトに欠ける。
せっかくアメコミを前面に押し出したタイトルならば、もっと耳に残る軽快なテーマソングなどを用意してほしかった。

ちなみに、SEに関しては文句1つない完成度。

本作では、前作までなかった吹き替えに対応。
主人公コールは、クレヨンしんちゃんのパパでお馴染みの藤原啓治さんが担当している。
そのほかの声優陣も非常に豪華な顔ぶれで、吹き替えのクオリティは非常に高かった。


操作性

操作性は良い。
本作は、主人公「コール」による、フリークライミングが魅力。
地面に降りると、移動が遅いうえに、敵兵の集中砲火にあったり、間違って一般人を襲ってしまったりと、ろくなことがないので基本的に移動は屋上や電線上。
「アサシンクリード」のように壁をのぼり、屋上についた後は電線をつかったり電気をを利用したグライダーで移動したりして、スピーディーに目的へ移動することが出来る。

慣れるまでには時間がかかるものの、スピーディに移動できると非常に高い爽快感を得ることが出来るのも◎。

そしてなによりも凄いのが、ロード時間の短さ。
先述したとおり、ゲームを始めるとタイトルが出た後、突然ゲームがスタートする。いったい、いつロードしてるのかさっぱり分からない。
序盤から やりなおしが多いゲームだが、やりなおす時も2、3秒程度しか待たされないため、ロード時間に関しては驚くほどのストレスフリーを実現している。


満足度

満足度は非常に高い。
グラフィックや、雷を操るという独特なゲームデザインに注目が行きがちだが、バランスが良いのがこのゲームの一番の見所。

ただ、このゲームの一番の不満点は、先述した次の目的が分かり難いところ。
主人公たちが無線での会話で、勝手に話を進め、勝手に納得して、「わかった。やってみよう。」と、主人公コールが相槌を打つのだが、こちらとしては何をすればいいのかサッパリ。
とりあえず、ミニマップに表示される”目的地”マークに向かって歩を進めるだけになってしまってしまう。悪く言えばユーザーとのインタラクティビティに乏しく、ユーザーは終始受身の形を取ることになってしまうのが残念。

だが、それをカバーできるほど、ゲームデザインが魅力を放っている。
とりわけ、サブミッションは非常に面白い。
そのミッションは非常に手軽で、「30秒囚人を見張っていろ(殺しても可)」とか「2人の強盗を倒せ(見捨てても可)」などなど。
「”良いこと”をしろ」などと命令されるよりも、「良いことをしても、悪いことをしてもいいよ」と2択を提示されて自分の意思で良いことをしたほうが気分が良い。


総評

電撃を使って、与えられたミッションを成功させるという単純明快なゲームデザインのため、CEROが「Z」指定になっており遊べるプレイヤーの年齢的な制限はあるものの、万人ウケするタイトルに仕上がっている。

一気にプレイすると18時間程度。サブミッションなど寄り道すると1周20~22時間くらい。
本作からはじめても問題なくプレイできるのだが、本作からだと分からない点が残ってしまったり、序盤ストーリー展開の速さに苦労する。”1”からプレイするのが無難。

難易度は、前作よりかは低いが、かなり高め。
しかも理不尽な死に方が多く、加えてミッションがいつのまにか上書きされていたりと 進行が分かりにくいため、ゲームは終始「とりあえず突撃→死亡→ヒントを確認」の流れになってしまう。
また、死亡すると比較的近い場面からコンテニューできるものの、「ここ、ドコ?」的な場所から再開される場合がある。そこは不満点。

細かい不満点が積み重なり、”完璧”の評価には今一歩届かない感覚。
しかしながら、ゲームの完成度は非常に高く、ゲーム中様々なサブミッションや、風変わりなミッションが用意されていて、ゲームを最後まで飽きさせないような作りになっている。
”1”をプレイしたファンにはたまらない作りになっており、ユーザーが求めていたものがそのまんま形になっている。
買って絶対に損はしない傑作アクションゲーム。



 
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