トップ画像6月12日
2011年6月9日発売
PS3「龍が如く OF THE END」
ゲームレビュー
 
親父・横顔(泣き)

延期されること数ヶ月・・・
ようやく発売されたぜ!このソフト!!

僕(笑顔)

PS3で発売された「龍が如く OF THE END」だね!

親父・正面(目細く)

ああ。
東日本大震災とゲーム内の描写が似ていたためか、発売直前にも関わらず、急遽発売延期となったタイトルだ。

僕(呆れ笑)

ゲーム屋さんに届いてるのにパッケージを回収するっていう、てんやわんやな状態になっちゃったけど・・・
最終的に発売することができたみたいで良かったぁ・・・。

親父・正面(きらーん)

このゲームは、”龍が如く”シリーズ最新作ではあるんだが、今までのアクションゲームとは様変わり。
敵はゾンビになって、そしてまさかのシューティングゲームになっちまった。

僕(えーっと・・・)

発表されたときは驚いたなぁ!!
総合監督の名護さんは、本当にユーザーを驚かすのが上手いよね。
でも今回は、今までとはインパクトが違ったかな。
驚いたっていうより、度肝を抜かれた感覚だよ。

親父・横顔(にたっ)

まぁ、ゲームはインパクトだけじゃないからな。
中身あってこそのゲームだ。
早速プレイしてみようぜ。

僕・正面(口あける)

へぇ。
まずはデータインストールが強制的に始まる感じみたいだね。

親父・横顔(むっつり)

結構待たされるが、データインストール中に流れるムービーがカッコいいから許す!!

僕・正面(猫目)

あ。
始まった!

僕(唖然)

相変わらず、グラフィックは龍が如くクオリティだね。
服とか陶器みたいにツルツルテカテカ。
多少ポリゴンが重なろうがお構いなし!って感じ?

親父・正面(笑顔)

もう、グラフィックに関しては微塵も進化させる気がなんだろうな。
清々しさに、むしろ男らしさを感じるぜ。

僕・正面(しら~)

・・・感じる?

親父・正面(にやけ顔)

だが、グラフィックを切り捨ててる分、他の部分に労力を割いてるのはよく分かるよな。
ゲームの作りはしっかりしてるぜ!

親父・横顔(ほー)

お。
早速ゾンビ戦が始まったようだぞ。

僕(えーっと・・・)

うわ・・・
難しい・・・

親父・正面(ちょっぴり不安)

そんなに難しい操作が要求されるのか?

僕・正面(うるうる)

いや・・・
ショットボタンが□なんだよ・・・
でもって、自動ロックオンがR2・・・

親父・正面(あきれる)

一昔前のシューターゲームみたいな仕様だな・・・さすがに、最近の一般的なシューターはみんな 弾打ちはR2だろ・・・


僕・正面(にたぁ)

操作はなれるまで多少時間はかかるかもしれないけど・・・
ゲームは面白いかも!
爽快感がすごい!
リロードのスピードが他のゲームに比べて若干早かったり、残段数にゆとりがあったり、装弾数も多めだったりして、バンバン撃てるのが気持ちいかも! 

僕(えーっと・・・)

でも、グラフィックはしょぼいのに、血だけは「ぶしゃー」って出るんだね。
ちょっとビックリした・・・龍が如くに今まで、こんなのなかったし・・・

親父・正面(通常)

ゾンビですから。

僕・正面(ぬぎゅー)

怖いなぁ・・・
初代バイオみたいな、ビックリする怖さが凄いかも。 
ヘッドショットしたら、頭がふっとぶ演出とか・・・ 

親父・正面(きらーん)

ゾンビですから。

僕(呆れ笑)

・・・まぁ、敵がゾンビだからこそCEROが”D”で済んでるんだろうね。
それにしても・・・よくこんな、はっちゃけたゲーム作ったなぁ・・・ 
見慣れた神室町で大暴れするのは、すごい開放感!

親父・横顔(SEGA)

セガですからぁ~!!







【龍が如く OF THE END】

セガから2011年6月9日に発売された"龍が如く”シリーズ最新作「龍が如く OF THE END」。
PS3向けに7980円で発売。
シリーズの位置付け的には、スピンオフ作品にあたる。

今までのアクションアドベンチャーというジャンルから一新。
TPSのシューターとして生まれ変わった。

本来は2011年3月17日に発売予定であったが、東日本大震災の影響により6月9日へ延期。
初回生産版のみパッケージに2重の箱が付いてきて、名越監督からのコメントと「龍が如く がんばろう、日本!! ステッカー」が同梱されている。
また、売り上げの一部は震災義援金として寄付される。


演出
演出に関しては、面白さ成功品質のエンターテイメントを提供している反面、シナリオの薄さでマイナス印を受けた。

前作の”4”同様 主人公は4人となっている。
ただ 今回は前作とは違い、操作できるのは桐生一馬、秋山駿、真島吾朗、郷田龍司の4人。シリーズ通しての人気キャラクターTOP4ともいえるメンツでプレイが楽しめる。

あいかわらずキャラクターは非常に濃く、メインキャラクターのみならず サブキャラクター1人1人にしっかりとした立ち居地が与えられ、それぞれがインパクトのある役を演じている。
シナリオにおける人間の細やかな描写も 他のゲームには真似できないこのゲームの魅力。

しかしながら、このゲームの最大の魅力の1つであるシナリオは、今までのシリーズと比べると若干薄め。
シナリオ自体は良いのだが、今ひとつテンポが悪く、間延びしてしまっている感覚を受けた。

原因はジャンルをTPSにしたことでは。
アドベンチャー要素とTPSというジャンルは親和性が高いとはいえない。
そのためユーザーのプレイ時間や満足度を高めるには、アドベンチャー要素に加えてTPSも同じだけのボリュームをもっている必要がある。
それがゆえにTPSの要素を沢山詰め込み、不本意ながらシナリオが希釈されてテンポが悪くなってしまっているように感じた。

他のゲームと比べると決して引けを取らない良いシナリオではあるが、今までの「龍」の 濃厚で感動的なシナリオと比べてしまうと、どうしても見劣りしてしまう。
しかし「これはTPSだ」と思ってプレイすれば問題ない。
「これはスピンオフのお祭りゲーだ」と、割り切ってしまうのも吉だと感じた。


オリジナリティ
オリジナリティは高い。
独特な空気を持っているといえばそれまでだが、そもそもTPSゲームとして作られたわけではないマップが廃墟に。しかも、その中を銃を乱射しながら敵を倒すというゲーム内容は、”斬新”意外に表現の仕様がない。

なによりも、神室町が廃墟となるのが、シリーズ作品を遊んできた人にとっては衝撃的。
そこで銃を撃つというだけで、他のゲームにはない面白さがある。
とりわけ思い出のシーンで使われた舞台でゾンビと戦うのは、ゲーム性とは違った面白さを感じた。

攻撃方法に癖のある、4人のキャラクターの中で好きなキャラクターを使うことが出来るというものこのゲームの特徴。ライフルの桐生、二丁拳銃の秋山、ショットガンの真島、そしてガトリングの郷田の4人の中で好きなキャラを選びプレイすることが出来る。


グラフィック
グラフィックは悪い。
数あるHDゲームの中でも、かなり低レベルなクオリティ。
和製ゲームだけで見ても、最近ではここまでクオリティの低いグラフィックはなかなかない。

だが、このゲームに関してだけは「グラフィックが汚い」と思っても、なぜだが そこまでのマイナス印象を受けない。
それは、シリーズの面白さが保障されているが故のことだと思う。

・・・だが、さすがに限界。
PS3にプラットフォームを移して4作目になるが、未だ微塵も進化していない。
さすがに「このグラフィックのまま次はないな」と感じてしまうレベルのグラフィックのクオリティ。

ただ、町の書き込みや作りこみなどは素晴らしく、初代「龍が如く」から使いまわしているマップデザインに関しては、個人的にまだ飽きは来ていない。

キャラクターデザインに関しては目を見張るものがあり、個性的なキャラクターはどんどん愛着がわいてくる。
また、本作ではゾンビ役にテリー伊藤、デビット伊東、エスパー伊東がゲストとして参加。
本人そっくりのゾンビが出てくるのが面白いので必見。ちなみに、3人の伊藤ゾンビとの遭遇イベントは、シナリオに組み込まれてるため必ず会える。

ちなみに、このゲーム初となるゾンビの表現は非常に良かった。
グラフィックに関しては、”龍”クオリティではあるものの、ゾンビ同時表示数に関しては某無双をも上回るのではないかと感じた。
わらわらと大量の敵が襲ってくるのは圧巻。処理落ちもほとんどなく、完成度はかなり高い。


サウンド
素晴らしいの一言に尽きる。
あまり、極道っぽくない音楽ではあるが、躍動感あふれる音楽はイベントや戦闘シーンを盛り上げる。

収録数も多く、収録されている音楽の一部が初回特典CDとして付いてくる。


操作性
操作性は悪い。
とりわけ「コレがダメ!」というものはないのだが、小さなストレスの積み重ねが大きな不満となってしまっている。

とりわけ、一番不満に感じてしまうのがロード時間。
ビックリするほど長い・・・というわけではないのだが、長め かつ多め。
イベントの度にロードが入ったり、やり直しのたびにロードが入ったりするためテンポが悪くなってしまっている。

また、イベントシーンのスキップが出来ないのも不満点。
終盤以降、難易度が上がったくると やり直しの回数が増えるのだが、ロード→イベント→ゲームオーバーの繰り返しを何度も繰り返すと、急にテンポが悪くなってしまう。

またセーブポイントが少なく一度戦闘に出てしまうとセーブ出来るポイントが極端に減ったり、チェックポイントが少なかったりと、不満が多い。

また、カメラワークも悪い。
ゾンビがいる方向には画面端に赤いマーカーが付くのだが、ゾンビの数が多いと画面の淵が真っ赤に。
終盤になると画面外から突然、雑魚ゾンビにしがみつかれ、周りのゾンビからボコボコにされることもしばしば。
もう少し、ゾンビの位置が把握しやすい工夫をしてほしかった。

また、銃の発射が□ボタンだったりと、操作方法が1世代前。
操作に慣れるまで時間がかかるも問題を感じた。

ただ、ゲームの核となるキャラクターの操作に関してはかなりの好印象。
モーション。移動速度、リロードの速度、装弾数にいたるまでしっかりと考え込まれているように感じた。
なによりもローリングが気持ちい!
前に×ボタンでローリング、横に×ボタンで側転と、入力する方向さえ決めれば自動的に回避をしてくれる。その回避は、正直ただの回避なのだが、ゾンビが突っ込んできた際に上手に回避できたときの爽快感は格別。
派手な演出と共に避けてくれるため、他のゲームでは味わえない爽快感。
移動のときもついついローリングで移動したくなる”例のアレ”な症状が出てしまう。


満足度
満足度は極めて高い。
ミクロな視点で見れば、大量の不満点が出てくる作品ではあるが、マクロな視点で見るとバランスもよく、極めて完成度の高い作品だと感じた。

TPSパートに関しては終始、基本的に撃って倒して進むだけ。
基本的に1本道で、箱庭ゲームならではの楽しさが損なわれてしまっている。
ただ、レベルアップをしてポイントを振り分けると飛躍的に能力が上昇。できるアクションも増えるため、ゲームは作業にはならない。

ついついTPSに目が行きがちだが、無駄に作りこまれた寄り道要素のアドベンチャーパートもしっかり搭載。
定番となったキャバクラやカラオケ。卓球、釣り、ゴルフ、ビリヤード、ボーリング。そしてパチスロなどなど、その1つの要素でも、十分パッケージゲームとして単体で発売できるほどのクオリティのものがそのまんま入っている。
やり込み要素は言わずもがな究極。
このゲームの、全ての要素を最後までクリアーしようとしたら、クリアーまでの時間ははかりしてない。恐らくその頃には次回作の発売を迎えるはず。


総評
ストーリーだけを追えば、クリアーまでには時間は10時間強しかかからないはず。
しかし、寄り道していたらいつまでたっても先にいけないほどハマってしまう。

難易度は始めは3段階用意されており、全体的にゲーム難易度は易しめ。
終盤以降、雑魚ゾンビの連続攻撃から抜け出せなくなり難易度が上がる場面もあるが、死んでもペナルティは無く、何度でもチェックポイントから再開できるため恐らくクリア不可で詰んでしまうということにはならないはず。

しかし、面白さは安定しているものの人を選ぶ作品になってしまっている。
龍が如くをプレイしたことの無い人にとっては、「あの神室町が破壊される!」の、「あの神室町」を知らないためあまりストーリーを楽しめない。
もし、シリーズ見プレイの方が購入予定ならば、4だけでもプレイをしておくと格段と本作を楽しめるはず。

やり込み要素のことを考えると、プレイ時間当たりの費用が極めて低く、フルプライスながら見方によってはリーズナブル。
操作にクセがあり、良くも悪くも先っぽが物凄く鋭利にトガった作品となっている。
そのため人は選ぶが、少なくともシリーズのファンなら間違いなく楽しめる作品。
お祭りゲートして存在感を放つ、ファンのための良作。


龍レビュー


龍が如く OF THE END (通常パッケージ)特典「龍うた 龍が如く KARAOKE BEST SELECTION」付き 龍が如く OF THE END (通常パッケージ)特典「龍うた 龍が如く KARAOKE BEST SELECTION」付き 龍が如く OF THE END (通常パッケージ)特典「龍うた 龍が如く KARAOKE BEST SELECTION」付き